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まあまあ、許してあげようじゃないかーー目標作成し直しからの問題発生



辺り一面に散らばるように溢れ出した淡い光たちはとても幻想的で美しく、でも淡く光るそれは儚いもので息を飲んで光りが舞い上がる様子に見入ってしまう


クラウスが魔法を使うまでは何の変哲もない草原だったというのに、これはいったい…


「これは草原蛍」


「ホタル?…じゃあ、むしなの?」


少しずつ上へ上へと移動していく光から目を離さず、クラウスの言葉には耳だけを向ける

教えてもらったことが確かなのならば光の正体は蛍なのだろうけど、出来るだけ近くで見ても灯りしか目に入らない


目を凝らしてみても同じことで、私の知るような蛍の姿は見受けられない。ただの光がそこにあるだけである


「蛍は知ってるんだ。でも、これは蛍と名前がついているだけの現象だよ」


「げんしょう?」


顔をクラウスに向ける。クラウスもさっきまでの私と同じように灯りを見上げていた


「そう、原理はよくわかってないみたいだけどね。だから、現象ではあるけど実際の蛍みたいな扱いは受けてるんだ。だから、ここの草原に“出る”って言われてる」


クラウスが私へと目を向け


つまり、昼間クラウスが言っていたこの草原に出ると言っていたものっていうのは幽霊ではなく…この草原蛍という現象だったってこと?


「……そんなの、おしえてくれなきゃわからないじゃない」


言葉足らずにも程があるというものだ。最初からハッキリと言ってくれていればよかったのに…クラウスって頼りになるけどこういうところがあるから困るのよね


「怒らないで」


ぷくっと膨らませた頬を突かれる。なんとも言えない気分になる。また心の中で私のことをふぐとでも言ってるんじゃないだろうか…


頬の空気を抜く


でも、怒ってる体はとってるけど、私の機嫌自体は良いものに変えてはくれた訳だから、許してあげないとね。何もなかったのであのことを知ってるのは私だけな訳だし


「おこってない。クラウス、ここにつれてきてくれてありがとう」


「どういたしまして」



それから2人で草原蛍を少し楽しんでからテントへと帰った。遅かったからイーサンには心配されたけど、その頃にはすったり私が眠くなってしまっていたのでお咎めはそんなになかった……はず




ーーーーーー


あれから無事に公爵領のお屋敷へと帰ってくることができた。なんだかんだ言っても私の中でこの屋敷はちゃんとお家だという認識をしているようで自分の部屋に帰ってきた時には謎の安心感に包まれ、再び寝直してしまった


極上のテントと言えども、自室に勝る癒しなしだ



そして、一眠りして心身共に回復した私はある結論に行き着いていた


つまるところ、私自身の事件ホイホイな所についてだ

まさかこんな短時間に王城でのお茶会に誘拐事件、幽霊騒ぎなんて事件が立て続けに起きるとは思わないじゃないか


でも、実際に事件は起きたし私はキッチリとそれに巻き込まれてしまった。そして、これらの事件を体験して私は思ったのだ



戦えるようにならなければならない、と

巻き込まれているだけじゃ、何にもならないのである



まだ5歳、一般的にも勉強や格闘を学ぶような年齢ではない。しかし、そんじょそこらの5歳児と私では陥っている立場が違うのだ


このままでは、勝手に補正がかかっていたとしてもゲームが始まる前に死んでしまう。そう思えてしまうくらいに意図せぬところで問題が起きまくっている

また誘拐されたら?クラウスの星読みだって万能ではない。まるで予知能力のような精度で将来的には当たるだけで、予知ではないのだから


それに、今私が過ごしているのはゲームの中の原作でも漫画の外伝ストーリーでもない。誰も知らない未知なる領域。これからどんなことがあるのかは把握しきることは不可能なのだ



もしかすると、現段階で原作から大きく外れてしまっている可能性だってある

仮に原作から外れていたとしても私には修正する力がないのでどうしようもないけど、そうなるとより一層先のことがわからなくなる。つまり、私の優位性がなくなってしまう


だからこそ、早いうちに自分で生き抜く術を身につけておかなければならないのだ


本当なら、勉強が強制的に始められる6歳まではのんびりと過ごしておきたかった。今しかない休みを謳歌しておきたかった…でも!それは出来ないと私の中の私が叫んでいる


されるがまま生きていくのは辛い

誰かが助けに来てくれるのを待つことは自分の命を人に託すこと。誰にでも託せるわけじゃない

だから、託さなくても動けるようになりたい


5歳なんて何もまだできないかもしれない


それに、私は何もせずに大人しくしているのは性に合わない

動いていたいかと言わらたら違うけど、でも、何もせずに起きる事件に対応できなくて自分の非力さを感じるのは嫌だ


私1人の手には負えない時には誰かに助けてもらわないとダメだけど、助けてもらうまでもなく立ち回れるのならそれに越したことはない

出来ることが増えるのは悪いことじゃないんだから


そう

簡単に言えば、私は魔法を使えるようになりたい


クラウスが使っていたのだから、必ずしも10歳からしか魔法を使えないというわけじゃないことは示されている。ゲームでも外伝でもいつから魔法を使うようになったかなんて書かれてないはず…じゃあ、今の段階で使える可能性も当然あるわけ。そのチャンスをみすみす逃すわけにはいかないでしょ


現に、理論はわかってないけど魔法自体は成功したしね!




ということで、私は鉄は早いうちに打てということで、その結論に行き着いたところでお父様の元へと尋ねた



そして、バッサリと切り捨てられてしまった




「お前に魔法は扱えない」と




昨日は更新できずに申し訳ありません

明日の分に今回の分の更新をさせていただきます!

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