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寝起きが悪いのは仕方ないことーー眠気の覚める出来事が待ってるのも仕方のないこと?

昨日は更新できずすみませんでした


昨日の分は明日二話更新としてさせていただきますので、どうぞ宜しくお願いします


また、1〜8ページまでを一部加筆修正しています



「…い……っ…!!…ぉい…!」


誰かの声がする気がする。何か言ってるみたいだけど、うまく聞き取れない。なんて言ってるの?

声は聞こえてるんだけど、内容がわからない。誰なのかも、だれ?お父様?



「…おい、起きろ!」


お父様にしては声が高いような…それに、こんなに声をあげることなんてないか。じゃあ誰なんだろう…眠いし、放っておいてくれないかな


元々、王城に来ることになったことが決まってから神経を張るような状態で過ごしていたせいなのか、お茶会が終わってからの記憶がほとんどない。馬車に乗ったはずだから、今はお屋敷なのかな?

しらない、ねむい…そう、社会人ではない私は寝たいだけ寝ることができるのだ。ねよう


「おやすみ〜…」


ふかふかのベッドにいるみたい、雲に包まれてるみたいで気持ちがいい。これならいい夢が見られそうだ

起こされている気がするけど、知らない、寝かせろ


手探りで布団をかぶり直して二度寝の姿勢を見せる


「〜〜っ!…起・き・ろっ!!」


ばさっと掛け布団ごと引っ剥がされる

眠ることで体温が上がっていたせいか突然の温度変化にぶるっと身体が震えた


誰だ、私の安眠を妨害するのはと怒りを覚えながら声の主へと目を向ける


私を叩き起こした張本人は自分が私のことを起こしたというのに私が起きたことに驚いた様子を見せて固まっていた

見慣れない子供だ。私も年は変わらなさそう。使用人でもないけど、誰だ…そもそもここはどこだ


正直なところ、寝ぼけているらしく頭が回らない。少なくとも元々私が探していた屋敷とは内装が違うので別の場所にいることからしかわからない

そもそも、馬車でもなかったようだ。お父様が移動させてくれたのかな


どうでもいいが、なんで起こした張本人が驚いてるんだろう。驚くのなら、放っていてくれればいいものを…


「あの…」


掛け布団はまだ少年の手元にある。用がないのなら返してもらい、寝直そうと思い声をかける。そこでようやく我に帰った少年は私を起こそうとしていた時のように声を上げた


「お、おまえ!そこでなにしてるんだ!!」


なにもなにも、寝ていたのだが。寝る以外にベッドでやることなんてあります?あるけど、それも別の意味での寝るじゃない?…失礼、下ネタはやめておこう


「…見てのとおり、ねむってましたが…」


この子はおバカなのかな?バカでもいいけど、人の眠りは妨げちゃダメでしょ。しかも、理由もないのに


「そ、それはわかってるんだ!!」


さっきから吃ってばっかりの少年。その内容もよくわからないし、支離滅裂だ。なに、君も私と一緒で寝ぼけてるの?


「では、どのようないみでしょうか?」


この段階で既に面倒くさいのでさっさと会話を終わらせてやろう。そして寝よう。寝起きって一番眠たいよね。睡眠慣性だっけ?なんでもいいけど私は眠いのでこの少年を何処かに行かせたいな


「それは、その…」


さっきから勢いはいいけど内容がないというか、思ったことをそのまま口にしてる感じがあるな…んん?この感じ、どこかで…


よくよく見ると、少年の容姿も覚えがある気がするぞ


髪色は私と似てる銀髪だけど色味が少し青が混じってる感じで瞳の色が綺麗なグリーンだ。猫みたいに少しだけつりあがってるからなのか、少し顔つきが気が強そうというか、生意気そうというか…


生意気そうに見えるのは起こされて私の機嫌が悪いから?…その可能性も否定できないところだ


でも、顔自体は整ってるな。クラウスとかリオンにも負けないレベル…?おや、そうなると攻略キャラなのでは…?攻略キャラだとすれば見覚えがあるのも納得だよね


待て待て待て待て、そうなってくると今私がいるこの場所はどこになる?公爵家の私が馬車で連れられてきて尚且つ眠っていても違和感のない場所、そして、そこにいてもおかしくない人物となると数は絞られてくる

つまり、私の目の前でまだ言葉に迷っている少年は



「あら、ルーナちゃん、目が覚めたのね。ヴェントも…いつの間にこの部屋に入ってきたの?」



『ヴェント・ナハトヒンメルン』だ


部屋に入ってきた叔母様は私の様子を見にきてくれたようだけど、既に部屋にいた自分の息子に気づき声をかけてきた

少年ことヴェントも自分の母親の登場に私から意識する先が変わったようで慌てたように持っていた掛け布団を私へと放り投げ、姿勢を正す


「は、母上!これは、えっと…」


どうやらヴァントは無断で私の休んでいる部屋へとやってきたようだ。叱られることがわかってるようで焦った様子のまま言葉を紡がないでいる


「…今はいいわ。ルーナちゃんは疲れているんだから、さっさと立ち去りなさい。ルーナちゃん、飲み物を持って来させるから待っててね」


ヴェントが何かを言う前に退室するように視線を向けて促す。流石は母である、ヴェントはすんなりと反論せずに部屋から立ち去った。視線はちらちらこっちに向けていたせいで視線がうるさいと感じたけど


叔母様も長居する様子はなく私が起きていたからなのか身支度を整えさせる準備のため部屋から出て行った


1人の空間に戻ったものの、二度寝する気にはなれない



私も私で考えが浅いというか、目先のことしか考えないのは悪いところだな

王都にいうのなら、公爵家の屋敷以外にも叔父様たちのところに行く可能性をまず考えるべきだった

そして、叔父様の家に行くのなら、そこに当然いる人物を想定しておくべきだったのだ




つまりは叔父様の息子であり、私の従兄弟であるヴェント・ナハトヒンメルンとの遭遇だ



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