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ダンジョン辺境伯爵と公爵令嬢  作者: もやい
第二章
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第十三話その十 親父達の決闘

 二日書いて一日休む。そのペースを守っていたのに、気付いたら今日25じゃないか! アジャパー! コロナの影響で自粛しすぎた(ずっと寝ていた)様だ! ごめんなさいぃぃぃ!!

「ぐえぇぇぇぇえええ!!」


 ダウアスルは叫んだ。


「別に『やーらーれーたー』と言う叫びじゃないぞ!」


 彼は、もりもりやられるアンデット達をみて叫んだのである。


 しかし今になってみればどうだろう? 今にも負けそうな勢いで、ダウアスルは一騎打ちと言う手を使いたくなったが、それはそれとして、生き残ったアンデッド達は実の所精鋭ぞろいであった。


 ランク高めの眷属は狡猾に立ち回り、生き残ったのである。


「これが自然淘汰か! いやいや人為的であるから自然ではないのか? フハハ! まてまて、人間社会も実の所自然という土台の上に成り立っているのだから、人間のする事は自然のする事とと同義であっても良いはずだ! つまり、やはり自然淘汰だ!」


「何をぶつぶつと!」


 ダウアスルの目の前には英雄騎士王ローランが突っ立っていた。


 残念ながら、死地に活路があったかもしれないのに、ダウアスルは事を焦って既に一騎打ちを申し込んでしまったのだ。武器選択の決定権は決闘を申し込まれた側にある。騎士同士の決闘の習わしである。


 英雄騎士王ローランは剣一本のみ使用を条件とした。ローランは剣の柄を眼前に言う。


「私はこの剣、デュランダールで戦う!」


「剣か。くそっ! 俺も古い貴族、エルーインと言う爵位を持っている。爵位持ちは即ち騎士でもあると言う事だ! まったく面白くない! 面白くないが契約は契約だ。守らねば糞インポテンツの邪神にしばかれてしまう!」


 そう言ってダウアスルは腰にぶら下げた剣を、抜かずに地面に捨てた。


「な!? 捨てた!? 何を──」


 ダウアスルは次に、地面に手を突っ込んで何かを掴み、それを引っこ抜いた!


 ダウアスルが引っこ抜いたのはなんと! 全身の骨が剣の刃となったスケルトン! そしてそのスケルトンの右足のつま先に剣の柄があり、ダウアスルはそこをもって大笑いした!


「剣一本は一本だろう!? フフハハ! フハハハハ!」


 ──ガションガションガション!


『カカカカカカ!』


 不気味な金属の接触音を鳴らしながら、ダウアスルと一緒になって大笑いする刃のスケルトン! 英雄騎士王ローランはすぐさま抗議した!


「貴様! ずるいぞ! そのスケルトンは一本の剣なんかじゃない! その骨一本一本が剣だろう! 汚いぞ!」


「あぁぁぁぁぁ……! 確かに。しかしお前は『剣とは何々である』と、定義し忘れていたではないか! 俺からしたら、剣とは一つの柄と、そこから伸びる刃物(一つとは言っていない)で成り立っているのだ! だから間違いではない! フハハハハ!」


「クッ! なら、ならせめてその“剣”の名を言え!」


「──え!? そこぉ!?」

(なら、斧も槍も全部剣じゃないかというツッコミ待ちだったのだが……!?)


「え……あぁ~……そうだな。……この剣の名は! “キリンゲンスケレット”──ッ!」


「なんだと!? “刃のスケルトン”をドイツ語で翻訳機にかけただけじゃないか!」


「うるさいッ! かっこよければいいのだ!」


「くっ! 確かに! カッコ良いは大事だ!」


「「──ドイツ語はカッコ良い!」」


 英雄騎士王ローランはデュランダールを両手で持ち、ダウアスルへ突進した!


「──おいおい! まてまてまてまてぇ~ッ!」


 しかしダウアスルが“待った”を行う。それもそのはず


「おい! ローラン!」


「なんだ!? まだ何かあるのか!?」


「この決闘、何を賭しての決闘かまだ話し合っていないだろう!」


「あ~しまった! そうだった……! あ~……」


 悩むローラン。それを見たダウアスルは先に提示する。


「あぁぁぁ! よしよし! じゃあ俺が勝ったらこの地は俺のモノと認めろ! そして……俺が負けたらこの地を俺のモノと認めろッ!」


「──断るッッ!!」


 ローランはダウアスルに切りかかった。ローランの目的はただ一つだった。ダウアスルの打倒。これがなされれば、彼の魔力供給を受けて動作しているアンデッドは崩壊し、この戦の勝敗は決するからだ。


 因みにローランのデュランダールは岩に剣の峰を叩きつけても折れない。それは、良質な鋼にミスリルを合金していたからである。ミスリルは“真銀”であり、つまり、銀である為アンデッドに有効である。故に、ダウアスルは細心の注意を払って戦わなくてはならなかった。


「てあ!」

「とあ!」

「へあ!」


「おお~これがパパ同士の戦いか……」

「高度な心理戦じゃのう……」


 ディンゴとナウススの視線はやや、冷ややかだった。そして仇を目の前にして、ミラ・ワーグナーは


「こんな奴に父は負けたのか……!」


 と、拳を作って怒りにうち震えた。

 さて、遂にエロワ・ド・ヘンタイヌ男爵は日出国大和ひいずるくにやまとを目の前にした。せっかくの三国志状態の上国かみつこくであったが、ネタが思いつかないので男爵は先を急いだのだ。


『まて~! そこの艦隊! とまれ~ッ!』


 すると男爵は日出国大和の艦隊に、男爵の艦隊を停止する様指示された。ヘンタイヌは自己紹介をする。


「中央マグナビス、ファンセイヌ王国がダンジョン辺境伯の幕下、ヘンタイヌ男爵である! “聖セイント骨ボーン”と言うスキルの真実を知る為、この地へやって来た! 調査に寄港許可と、責任者にお目通り願いたい!」


『あ~すまんな遠慮遥々……しかし、──いま、鎖国中なんだわ!』


「「「──ッ!?」」」

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