第一話Cの2 ディンゴ・ラムチェイサー
【司令部ディンゴ准将】
俺はディンゴ・ラムチェイサー准将だ! 想一郎の忠実な忠犬で、副官にして右腕! 俺はすぐさま部下達に、犬が吼える様に命令を下す!
「エリザベス!」
「はいー?」
「牽制射撃だ! 馬車に近づくバター野郎共を射倒せ! 頼むぞ!」
「はいはい、アイサー」
ウッドエルフ、珍しいストロベリーブロンドのエリザベス・アーチャー率いる弓兵旅団:ロングボウは馬車に迫る敵を射撃する為、駆け出す!
「──ミラ! ジュリア! 第一第二歩兵旅団は前進開始だ! 交戦する第一騎兵連隊を援護しつつ、確実に乳製品共を押し返せ!」
「ヤヴォール!」
「シ・シニョーレ!」
プラチナブロンドが煌めく、ミラ・ワーグナー率いる第一歩兵旅団は鉄壁で、別名鉄薔薇“アイゼンシュティッグ”剣士団だ。
次いで流れるようなブリュネットの髪、ジュリア・ナポリターノ率いる第二歩兵旅団は軍団兵“レギオーナーリウス”。
両旅団は歩調を合わせて前進を開始した!
俺は更に命令を下す!
「姫園千生!」
「──これに!」
「左翼迂回を頼むぞ! 奇襲に警戒しつつ敵右翼、足の速い奴を叩きのめして包囲だ!」
「お任せあれ! ──第二騎兵連隊! 締出侍が槍働き! とくと見せん! 私に続けぇ!」
『『『オォォォ!』』』
陽光当たれば濡れ烏の髪、姫園千生率いる第二騎兵連隊:締出侍は敵右翼を突破、包囲すべく進撃を開始した!
──ゴゴゴゴゴ!
そして俺は振り返る。
「ソフィア~!?」
「サー!」
「お前はヤンキー共を率いて、がら空きになった右翼を援護しろ!」
「サーイエッサー! ──魔術師騎兵中隊! フォーローミー!」
『『『ヒーハー!』』』
カウボーイハットにダークブロンドのソフィア・ローズ・コールマンは、魔術師支援大隊の大佐だが、俺は直接魔術師騎兵中隊の指揮を任せた。
他の魔術師中隊はナウススが指揮を取る。
「銃剣中隊はその場に警戒待機じゃ! 砲兵中隊準備はまだなのじゃ!?」
──ん? まだなのじゃ?
『砲撃、レディ!』
「よしよし! こうなっては探り入れる所ではないわ! まず馬車に迫るバターゴブリン共を砲撃するぞ! これは初の実践じゃ! 気を引き締めて行くのじゃぞ!」
『『『イエス! マイ・のじゃ婆!』』』
「……ん?」
すると魔術師砲撃支援中隊は巨大な杖を何本も地面に付き立て、一本一本数人係りで詠唱を開始する……。すると杖の先端が徐々に光だす! 合わせてナウススも詠唱を開始する!
「ヌヌヌヌヌッ! 魔術師砲撃支援中隊の力! とくと見るが良い! 『エクス爆裂プロージョン』────ッ!」
砲撃魔法“エクス爆裂プロージョン”斉射三連は、煌々と滾る砲弾となって空を舞う!
「おい! ナウスス!」
「なんじゃ!」
「それパクリだろっ!」
「パクリ? 何の話じゃ!」
「いや、ラーメン食いてぇぇぇ!」
「お、おいっ! 中毒にもほどがあるじゃろ!」




