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ダンジョン辺境伯爵と公爵令嬢  作者: もやい
第一章
33/97

第三話Bの3 お前には答えん!

「フン!」


 ──ボカァ!


『グギャぁぁぁ!』

『うぉぉ! まずい! まずいっ! ご褒美が来る! ご褒美がっ! ぎゃあ! 助けてぇぇ!』


 涙に鼻水で顔をグショグショにしながら麻痺した体でどうにか逃げようとするも虚しく、


「フンヌ!」


 ──ボカァ!


『うをえぁぁぁあ! うっふ~ん!』


 昇天した。


「うをぁ~……。ロスタって意外と容赦ないのですわね……」


「──フンッ!」


 ──ドゥギャ!


『ウギャギャァァァ!』

「わぁ~! ロスタ博士かっこいい! 博士博士! 私も私も!」


 アリスちゃんも盾で強盗団を殴りだした!


 ──ポッ!


『ウッ!?』


 ──ゴーンッッッ!


 殴られた強盗団員は壁へ吹き飛ばされ、粉塵まき散らして壁へめり込んだ!

(※良い子は絶対真似をしないでねっ!)


「素晴らしいわ! それでこそ私のパーティー! そしてこれもまたパーティーね!」

(そう、まさに頭の中も全員パーティー! プフフ!)


 私は動けないと知った強盗団の横っ面に斧を叩き付けた!


 ──ボカッ!


『うがっ!』


「──安心なさい? これは峰打ちよ!」


 ──ボカボカボカボカボカッ!


『ギャァァァァ!』


「プフフ! プフフフフ!」


 エリザベスが急に笑いだすと、一度思いっきりヤって見たかったとばかりに、


 ──コッキーン☆


『オッ────!』


 股間を蹴り上げた!


『『『オォォォ────ッ!』』』


 沸き起こる共感の声! アリスちゃんがそれを見て、


「その人はヤリチンじゃない。魔法使(どうて)い……!」

「え……? おーぅ……」


 ちょっと悪い事したかなとエリザベスはするけども、私はそうは思わない。


「問題ないわ! 想一郎様に仇なすモノは“穴”であれ“竿”であれ、徹底的に“叩き潰す”のよ!」


 ──コッキーン☆


『アッ────!』


『『『ヒッヒェ~!?』』』



 そして、二十数人と意外と人数の多かった強盗団は遂に、最後の1人となった……。


「ふぅ……これでラストだな」


 良い汗かいたと笑顔で額を拭うロスタは力一杯神剣チリを振りかぶる。


『ふ、ふぃぃぃぃ!』

「ちょっと待ちなさい?」


 しかし私は慈悲の心でそれを止めた。


「ん? なんだ?」

「この子、肝心な事喋っちゃったアホの子よね?」

「そうだな。基本的にトロールはアホだからな」

「あらあらぁ~? ではする事が、あるのではなくて?」

「ん……?」


 ロスタは疑問に思うも、


「──はいはーい。特別審問(ごうもん)ねー。特別審問(ごうもん)開始するよー!」


 エリザベスは手馴れた様子でトロールの乳首を “つねり出した”!


 ──ギュウッ!


『ウギャァァァァア!』

「素晴らしいわ! 流石軍人ね! やる事わかってるじゃない!」


 私はエリザベスを素直に褒めた。


「お褒めに預かりー、光栄に思いまーす! プフフ!」


 ──ギュウッ!


『ウギャギャァァァア!』


 それをロスタは、


「う~ん……。いつの世も、賊とテロリストに悪魔、これらに人権なんて存在しないのだな……。なんとも容赦のない……」


 とか言いながら、ハイエルフ特有の超上から目線でトロールを見下す。


「あらぁ~? 何言っているのかしら? 普通に撲殺されるより、生きるチャンスを与えてあげているのよ? それってもうまるで、私って慈母神の様ではなくて? オ~ホッホッホ! 物凄くフェアプレイじゃないかしら! オ~ホッホッホ!」


「──さぁ! アデーレの居場所を吐け!」


 ──ギュウッ!


『ヒギャァァァア!』


 さぁどうだとエリザベス。しかし、


『ボ、ボクは言わない! ボクはミカタ裏切らない!』

「ふぅ~ん……」


 エリザベスは詰まらない顔をする。するとトロールの腫れ上がった乳首が、見る見る内に再生してゆく! それを見てエリザベスは、


「ああ~そっか……」


 と、残念そう。しかしロスタが、ならばと、


「トロールは異様な自然治癒力を持っている。それにやや痛みに鈍感だ。故にそれを利用して、“永遠と拷問したい欲求を満たす事”は出来るが、それは時間の無駄だ。本来であればコイツのアホさに漬け込んで、上手く情報を吐かせるのが定石だが、面倒なので──」


 ──ゴーン!


 ロスタは神剣チリの柄頭でトロールの頭を小突くと、トロールの頭にピヨピヨが出て目が虚ろとなった!


「こうしてから吐かせる。──さぁ、質問に答えるのだ。トロールよ」

「ハイ、ワカリマシタ。マスター……」

「うわ~! すごいすごい! 博士凄い!」


 アリスちゃんが感心する! と、言う事で私は早速質問する事にした!


「オ~ホッホッホ! いい? 質問したい事は山ほどあるわ! でもですわ、まずは言いなさい! アデーレのビッチは何処にいるのかしら!」


『──お前には答えない! バカ!』


「──なっ!?」


(プフフ……)


「ちょ、ちょっとどう言う事!? これ!?」


 とある王国の地下室。ありとあらゆる拷問を行うも、決して吐かない囚人がいた。業を煮やした拷問官は、釈放を条件に秘訣を聞き出そうとした。


「お前の忍耐には完敗だ! 釈放してやるから秘訣を教えろ!」

「結婚は良いものだ…………」


 男はそれだけ言って、自分の独房に戻って行った。

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