第二話Bの5 何者……?
「あ、はい~! プリントアウトしますね~!」
「それに、アリスちゃんは想一郎様の妹なのだから強くて当然でしょ!? 馬鹿なの!? 恐れ多いわ! 『頭が高い! 控えおろ~!』ですわ! オ~ホッホッホ!」
「あ! そうだったんですか~! 『ヘヘーッ!』……て、はい。こちらがステータスの書かれた紙になります~。おふた方とも流石は、ですね~。とってもユニークなステータスです~!」
私はクローイからステータスの紙を奪うとじっくり眺めてみた。
「ふぅ~ん……。レベルは2のままなのね……。ま、最初はこんな物なのかしら? ステータスはどれも一桁か、行って二桁って所なのですわね……。て、あらあらぁ~!? ラックだけが“666”ですわぁ~! 流石私、ですわぁ~! やっぱり何か持っているのね! オ~ホッホッホ!」
「凄いですよね~! “666”って~。流石はネイ公爵様のご令嬢様であられます~!」
(なるほど納得の※※の数字ですぅ~!)
クローイは物凄い笑顔で言う。私はアリスちゃんのステータスも気になったので、“む~”と、紙と睨めっこする“キャワイイ”アリスちゃんの手から、ステータスの書かれた紙を奪った!
──バシッ!
(あ……お姉ちゃんに取られちゃった……)
「ふふ~ん! アリスちゃんはどんななのかしらぁ~? “特例処置登録”。なるほど、これがその特例なのね~? で、どれどれ~? レベルは~? ……えっ!? ──い、1!? あ、あらあらぁ~……!? 何かおかしいでぶ、グハッね!」
(あ、お姉ちゃん今舌噛んだ……!)
いつつ……! 何かおかしいわ! あんなに強いのに!
「──ま! どうでもいいですけど……。て! ちょっとまって! 何これ!? てか、ステータスは殆んど1000を越えてるじゃない!? ちょっとこれどう言う事!? レベル1なのに!? こ、これは……」
──バーン!
「さすがは想一郎様の妹ですわね~! オ~ホッホッホ!」
「わーい。ステータスではお姉ちゃんに勝ったー!」
「ふ、ふふ~ん! しかしですわ! ラックは私の“666”が勝ってますわよ? 完全勝利は逃したようね! アリスちゃんちゃん?」
アリスちゃんちゃんはちょっと眉間にしわを寄せる。うふふ。
(む~……。でもこの、レベル1に続く“y”の字は何なんだろう……?)
キャー! アリスちゃんキャワイイ~!
するとクローイが会話に参加する。
「あの~、アリス様って種族は人間なのですか~?」
クローイが突然意味のわからない質問をし、アリスちゃんは困惑したように言う。
「人間……? だと思うけど……」
「何を言っているのかしら? 想一郎様の妹なのよ? 人間にきまって──て! 種族欄、※※で伏せられてるぅ~ッ!」
「──プフフ! ハイハーイ! それに関しては触れないで下さいねー! ファンセイヌ王国トップシークレット並みの案件でーす! どんな身分であれー、それに首を突っ込むとー、『夜道には気をつけろよ?』状態に突入しますよー?」
「はわわ~!」
(夜道って、暗殺されるレベルなんですかぁ~!?)
クローイは戦慄しているけども、ま、私には正直どうでも良い事ですわ! て、あらら? 田舎エルフのエリザベスが早々用事を済ませて戻ってきたようね?
「あらあらぁ~? 空色エプロンドレスに赤ずきん」
「ん?」
「アリスちゃんってまるで童話の女の子みたいですわねぇ~?」
「空色エプロンドレスは私の趣味じゃないけど」
「ふ~ん。けど?」
「これ赤ずきんじゃなくて、スパルタのマント!」
「──えぇぇえ!?」
──この物語はフィクションです。
実在の人物や団体とは関係がありませんので、
適切にご注意ください!




