脅しと出会い
98話、完成しました
現在、陸は月海警部補の車の助手席に座り家に着くのを静かに待っていた 車の走行音だけが聞こえる中、月海警部補が喋り始めた
「さて、昨日の件で色々と聞きたいんだけど教えてくれるかな?」
「具体的に何を知りたいんですか?」
「君の奇妙な能力についてかな? 近隣住民に再度聞き込みをしたら銃声が聞こて少しした後、事務所の窓に見えたそうだ 大量の血液が... 意志を持って動いているみたいに まぁ、その人はご年配だから自身も幻覚でも見たって言っていたけど そこの所はどうなのかな?」
「血液か それよりも最近起きてる奇妙な出来事について教えてくれませんか?」
「いやその件はまだ捜査している段階で、君のその能力を教えてくれたらコチラも教えるよ」
「(奇妙な事が俺に関係あって被害を受けるなら、教えた方が良いと思うが 関係ないのであれば、教えるメリットが無いな)その奇妙な出来事は危険なんですか?」
「まぁ無差別に行っていそうだから、いつか君か君の周りの人物が危険な目に遭うかも」
運転していた月海警部補は車をゆっくりと路肩に停めた
「それは脅しと捉えても良いですか? もし脅すなら、警察の人でも容赦しませんよ」
「その言葉そっくりそのまま返すよ 誘拐された被害者だとしても、何でもかんでも教えて貰えるとでも?
もし知りたい事を知ったとして、君が協力しなかったら話すメリットがコチラには無い」
「その奇妙な出来事をアナタが教えたとして、もしそれが作り話だったら俺としても話すメリットが無いです」
「確かにこの場で話したとしても作り話だと思うね でも本当の事だと証明する事もこの場ではできない」
「なら堂々巡りになりますね(《血液創造》)」
月海警部補は懐の拳銃に手を掛け何時でも構えれるように、陸は月海警部補に見えないように創造で『血液刀』を創った さっきまでの静かな車内は疾うに消えさり一触即発の状態へと変化した
「はぁ、君と争っても意味がない」
「えぇ そうですね 俺としても警察の人と敵対してもメリットありませんから これだけは教えます 俺は血液を操れるってことを というより、昨日アナタの前でやったはずですよね?」
陸と月海警部補はお互い武器から手を離し、月海警部補は再度車を発進させた
「まぁ見たのは事実だけど、念の為に陸くんの口から聞きたくてね もし誤魔化すなら拳銃向けて強制的に口を割らせようと考えていたけど、陸くん相手にそれは効果ないよね?」
「えぇ さっき月海さんが拳銃に手を掛けたように、俺も武器構えてましたから」
「はは、なんの事かな?(やらなくて良かった... 陸くんに脅しが効かないのをやる前に分かって良かった)お詫びにコンビニで何か買おうか?」
「大丈夫です それよりも、その奇妙な出来事ってニュースになってるんですか?」
「いやマスコミには伏せているよ」
月海警部補はコンビニを通り過ぎ、陸との会話を続ける
「さっき言った 『君か君の周りの人物が危険な目に』だけど限りなくゼロに近いから安心して 今の所起きているのは古い建物だけだから 古い建物じゃあ無ければ巻き込まれないよ」
「古い建物... もしかして・・・」
喋ろうとしたその時、月海警部補は車を停めた
「さて陸くん 家に着いたよ」
「え?あぁ送ってくれてありがとうございます」
「いいよいいよ それと、今度会う時は忠告通り連絡するよ はい これ僕の電話番号 登録しておいて」
「わ、分かりました」
月海警部補は陸を降ろすと、車を発進させた
・・・・・・・・・
車を降りた陸はマンションのエントランスに向かうと偶然コンビニ袋を持っている音緒と出会った
「電話番号... 一応登録しておくか 電話出なかったら強制的に連れて行かれそうだし」
「ん、陸陸 おつかれおつかれ 学校?今日は始業式?」
「えぇそうですよ 音緒さんも大学帰りですか?」
「陸陸、大学生はまだまだ夏休み コンビニでアイス買った帰り帰り」
「休みが長くていいな...」
「高校生と大学生の違い違い 陸陸も大学に進めば休み長くなる」
「大学ですか 特にやりたい事ないんですよね」
「まだ高校生になったばっか 高校生活を過ごしていくうちにやりたい事見つかるかもかも」
「ですかね〜」
「ん、やりたい事を見つけるのも重要 でも高校生活を楽しむのが一番大事大事」
「そういえば昨日誰か引越してきませんでしたか?」
「陸陸の反対側の部屋に姉妹で引越してきたって、昨日挨拶に来た来た ん、昨日何か事件に巻き込まれた?」
「えぇ まぁガラの悪い人達にピッキングで家の中に侵入してきて誘拐されましたね あ、もしかして刑事さんが訪ねてきました?」
「ん、警部補が聞いてきた 陸陸が今ここにいるなら、誘拐されたけど無事に保護された?」
「ニュースで流れると思いますが、俺は怪我無かったですよ まぁ一歩間違えたら死んでたかもしれませんが」
「無事なら良い良い でも気をつけて 命を大事に」
「音緒さん エントランスで立ち話するのは良いんですけど、そろそろ家に帰りませんか? アイスどんどん溶けていきますよ?」
「ん!陸陸と話しててアイス溶けるの考えてなかった 早くエレベーター乗る乗る 陸陸、行こ行こ」
音緒は陸の手を握ってエレベーターに向かう
「ちょっと待って!せめて郵便物の確認だけは!」
「早く早く!」
陸は自身の部屋の郵便受けを確認したが、大量の出前系のチラシやいらないチラシ以外特に何も入っていなかった
「何か入ってた?」
「ピザや寿司とかのチラシとそれ以外のは直ぐ処分しても問題ないチラシだけですね 夏休み中は郵便受け確認してなかったので溜まっていましたが それに特にネットで買い物もしてないので」
「ん、私もこの前郵便受け見たら陸陸と同じだった 家のゴミ箱に直ぐ捨てた でも旅行中の友達からハガキが来てた」
「そうなんですね 友達か...」
「友達の事で何かあった?」
「はい 始業式の今日知ったんですけど友達が転校して、アイツ夏休み前は普通だったのに友達の俺に何も言わずに... 連絡したんですけど、ブロックされているのか一切既読がつかなくて」
悲しそうな声で喋っている陸を見かねて、音緒は背伸びをして陸の頭を撫でた
「ん、その友達も色々事情があるある 友達は他にもいるいる」
「音緒さん、入学して日が経ってるこの状況で新しい友達はさすがに難しいですよ」
「でも陸陸なら大丈夫」
「ありがとうございます...」
大量のチラシを抱えながら陸と音緒はエレベーターに乗り込み、扉が閉まり始めていた
その時...
「ちょっと待ってくださいッス... 私もそのエレベーター乗るッス〜」
「ん、陸陸 扉開けて上げて」
「そうしたいんですけど、抱えてるチラシが多くて...(小指で押すしかない)」
大量のチラシを抱えながら、陸は小指を震わせながら開けるボタンを押した 閉まるギリギリで扉は開き、声の人物は無事にエレベーターに乗れた
「ありがとうございましたッス...」
「ん、感謝なら陸陸にしてあげて」
「俺はただボタンを押しただけですから」
「帰ったら荷解きを手伝わないといけないので、本当に助かったッス」
「この時期の引越し大変大変」
「もしかして昨日引越してきたお隣の方ですか?」
「誰ッスか? 兎月さんの知り合いッスか?」
「コチラ陸陸 夏井さんのお隣に住んでる高校生 陸陸コッチは...」
「知ってます 確か、夏井 凛 さんですよね?」
「初対面のなのになんで私の名前を知ってるんスか?」
「え?音緒さん もしかして俺って今ヤバい人認定されてます?」
「当たり前 引越しの挨拶で家にいなかった陸陸が初めて会った人の名前知ってる 怖い怖い」
「そんなに引かないでくださいよ!」
話しているとエレベーターの扉が開き、全員が降りる
「ん、安心して 引いてないから ただ名前を知ってる理由知りたい」
「いや、俺が通ってる高校に今日転校してきたんですよ 普通は自己紹介の時に名前言うでしょ?」
「そういえば、明日が転校初日って昨日言ってた まさか陸陸が通ってる高校とは...」
「あ!思い出したッス 隣の席のちょっと暗い人ッス!」
「・・・・・・それじゃあ音緒さん お疲れ様です 昨日は俺の件でご迷惑おかけしてすみませんでした」
「ん、気にしてない 陸陸が無事なら良い」
夏井 凛の言葉を聞いた陸は自身の家に帰っていった
「確かに俺は人見知りなのかもしれないけど... 初対面のクラスメイトに暗いって言われるのは違うでしょ」
・・・・・・・・・
「私、何か酷いこと言った感じスかね?」
「転校初日のしかも隣の席になったクラスメイトに暗いって言われたら誰でも悲しむ じゃあ初日おつかれ」
「はい お疲れ様でしたッス」
音緒も自身の家に鍵を差し込みながら夏井凛と会話をして家の中に入っていった
・・・・・・・・・
「『加賀美 陸』に『兎月 音緒』さん どっかで聞いた事のある名前ッスね〜 まぁ加賀美くんには明日謝るスか」
そう言いながら夏井凛も家に帰った
どうだったでしょうか?
次の話を文字数少なくして2話に分けて投稿するか迷っています...
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