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Making Of Fantasy VRゲームの能力が何故か現実でも扱える 陰キャなので現実ではできる限り目立たずに生活していく...  作者: リクント
夏イベント本格始動編

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87/88

草原と血液 それと獣

87話完成しました




海中での衝撃で気を失っていたリクは、草原で静かに目を覚ました


《10階層 草原》


「ここは何処だ...って、カリン達は!」

「うるさいなぁ リク少し静かにした方がいいよ」

「は?何言ってんだ?グリムお前の妹も連れて行かれたのに、なんでそこまで冷静なんだよ」

「僕が冷静に見えるとでも?今もあの触手には腹が立って仕方がないのにさ...まぁ、今回はクロバもカリンも無事だから良いけど でも周囲を警戒しなリク」


グリムは苛立ちを堪え近くに倒れていたクロバとカリンに向けて指を指し、リクに周囲を警戒するように告げた

「これは・・・気配が違う3体のモンスターが俺達を見ている?」

「あぁ、襲ってこないのはリクが目覚めるのを待っていたのかもな」

「は?なんで?」

「君に似ている気配と関係あるんだと思うね 襲ってきた触手も襲われたっていう水生モンスターと違って赤かったし...」

「それって、俺と同じ...」


『《コウモリ召喚》』


リクが喋り続けようとしたその時、周囲に無数のコウモリが出現した


「コウモリ、やっぱり俺と同じ吸血鬼ヴァンパイアってことか」

「いや少し違うね リクのコウモリと違って赤くない 血液で創らずにコウモリを召喚しただけだ」

「血液を消費せずにコウモリを...(固有のスキルか?)」

『やはりこの匂い、キサマも我と同じ吸血鬼ヴァンパイアか』

「モンスターが言葉を発した!」

「たまに喋るモンスターがいるのにそんなに驚くことか?」

「喋るモンスターってゴブリンとかグールでしょ!あんな聞き取りにくい言葉じゃなくて、聞き取りやすいモンスターは僕達が初めてなんじゃないかな...」

「(いや俺はデュラハンと出会っています)まぁ、喋るとしても敵には違いないですよ」

「てか、タメ口でいいよ 急に口調変えられるとコッチが困るから」

「分かった...」


『我を目の前にして会話をするとは度胸があるな』


「「すっかり忘れてた」」


『っ、キサマらを倒して血液を奪ってやるとしよう!』


敵モンスターの1体である吸血鬼ヴァンパイアはコウモリ達を攻撃に向かわせた

「コウモリか だったら同じのを《血液創造ブラットクリエイト》...」

「血液なんか使わなくていいよ『固定斬撃』と『斬撃範囲強化』」


空間に不可視の斬撃を固定、尚且つ斬撃の強化を施したグリム

『ナニをしたか分からないが、隙だらけなキサマからコウモリで身体を喰いちぎってやろう』


吸血鬼ヴァンパイアは召喚して2人に向かわせていたコウモリをグリムだけに向かわせ、一斉攻撃を仕掛ける

だが、コウモリは突如真っ二つに斬られ消滅した


『我のコウモリを一瞬で...』

「(今のが、俺の身体を斬った見えない攻撃の正体)血液は魔力で自動で貯めている それにお前に斬られた時の失血量も回復して貯蓄もある程度ある」

「じゃあ心配しなくても良かったな けどあの数のコウモリは範囲攻撃がないリクにはピンチでしょ?」

「範囲攻撃はほぼ無いが、あんなコウモリなら連撃で余裕だっての!」

「へぇ〜、それはそれはじゃあ次同じ攻撃が来たら対処よろしく」

「言われなくてもお前に心配される程俺は弱くないよ《血液創造ブラットクリエイトタガー》」

「近距離での戦闘平気か?」

「あぁとりあえず聞きたいことあるから、間近で質問しようと思ってね」



リクは創り出したタガーを構え、吸血鬼ヴァンパイアに向かって走り出した


『愚策にもただ突っ込んでくるだけとは、同じ吸血鬼ヴァンパイアだが思考が単純だな!』

「コウモリを血液で創らなかったな お前本当に俺と同じ吸血鬼ヴァンパイアか?紛い物か?」

『ソレはキサマの方だろう!良いだろう 《血槍ブラットスピア》 この武器でキサマの身体に穴を開け、先程の発言を永遠と後悔させてやろう』




・・・・・・・・・


「さて、吸血鬼ヴァンパイアはリクに任せるとして 僕は他2体を殺るか...」

『オマエの武器、オレと同じ匂いがするな』

「僕の武器と同じ匂い、しかもまた言葉を... 人狼ワーウルフってことか」

『あの吸血鬼ヴァンパイアと同じでオレもキサマを喰いちぎってやる』

「この僕を喰うだと... はっ、人語を話せると言っても所詮知能はオオカミ程度だな」

『オマエ、オレをバカにしたな 許さん、骨も残さず喰い尽くしてやる』

「(さて煽るのは一旦止めて、冷静に考えるか 吸血鬼ヴァンパイア人狼ワーウルフなら残りの1体はフランケンか?)『斬狼解放』そこの犬コロと遊んでやれ」

『犬コロ...オレ犬じゃない 人狼ワーウルフだ』

人狼ワーウルフだとしても、お前あの吸血鬼ヴァンパイアより弱いだろ?『狼衝』」


グリムは人狼ワーウルフとの会話で挑発し続け『斬狼』を解放したが、直ぐさま『狼衝』で人狼ワーウルフを突き飛ばした


『オマエ、地べたに這いつくばせてやる オレを弱者扱いした 許さん』



・・・・・・・・・



リクとグリムが各々の目の前の敵と戦っている中、クロバとカリンは目を覚まし周囲を確認した



「なるほど・・・状況全然分からないッス」

「兄さんとリクさんが戦っているという事は加勢した方がいいですね カリンは兄さんの方に加勢してください」

「なんで私がグリムなんスか!クロバの方が連携を取りやすいッスよね!」

「モンスターは近距離メインで攻撃しています ですが、兄さんはあまり近距離戦を行いません 近づく前に倒しているので経験が少なく近距離戦がメインだとほぼ危険に陥ります ですのでカリンの獣人化ビーストモードで前線を担えば上手く戦うことができます」

「分かったッス でも、リク君はクロバの支援がなくても倒せるはずッスよ 遠距離攻撃は少ないッスけど近距離と中距離で敵をキッチリ倒すッス」

「カリンの言う事は、リクさんの戦いを見ていれば理解できます」




・・・・・・・・・



リクは吸血鬼ヴァンパイアの突き攻撃を未来予知で余裕で躱していく

『避けるのが上手くとも攻撃が当たらなければ戦いは意味ない《コウモリ召喚》』

「血液放出 《真・付与魔術エンチャントマジック重力強化グラビティブースト》《重力強化グラビティブースト》《重力強化グラビティブースト》《重力強化グラビティブースト》」


手から放出した血液に《重力強化グラビティブースト》を付与し、尚且つ重ねがけを行いより一層重くした


『血液で目眩しか だが距離を取れば・・・ っ、足が重い...』


放出した血液は吸血鬼ヴァンパイアの足に付着し動きを制限させる

「ちっ、本当は全身が良かったが仕方ない もっと動きを制限させてやるよ《血液創造ブラットクリエイトニードル》」

『チマチマと攻撃しおって 小賢しいヤツめ』



足に付着した血液をニードル創造クリエイトしてさらに動きを制限させ、リクは『血液刀』で攻撃を繰り出す

だが召喚したコウモリで撹乱されたことで、刀が吸血鬼ヴァンパイアに当たることはなかった


・・・・・・・・・



「リク君のあの戦い方なら余裕で倒せるッスね」

「ですね なら2人で兄さんの方に加勢しましょうか」

「けどアッチも加勢しなくていいんじゃないっスか?もう戦闘は終わっているッス...」



リクの戦闘を一通り見たあとにグリムの方に目を向けると、解放した『斬狼』に手も足も出ずに消滅している人狼ワーウルフが倒れていた


「やっぱり弱すぎだね この犬コロ」

『オレは犬コロじゃない...』

「僕の『斬狼』に手も足も出ずに負けているんだから、お前は犬コロで合ってるよ」


グリムは消滅した人狼ワーウルフを冷たい目で見ながらも、残りの敵について思考した だがこの階層に気配が一切感じられないことが分かると、グリムはリクの戦闘にゆっくりと目を向けた


(それにしても、コチラを見ていた残り1体の気配が完全に消えたな)





・・・・・・・・・




吸血鬼ヴァンパイアなのに、血液を上手く扱えないのっておかしくない?」

『キサマこそ、本当に吸血鬼ヴァンパイアなのか なら我より血液の扱い方が上手いのはナゼだ』

「そんなの俺が知るわけないじゃん まぁ、お前の血液の扱い方が下手なだけだろ」

『ソレは答えになってないダロ ワレはキサマより長生きしている吸血鬼ヴァンパイアだ だがこんなチビより血液の扱い方が下手だと・・・』


「「「それ、1番言っちゃいけない言葉!」」」


吸血鬼ヴァンパイアは続けて喋ろうとした だが、それを聞いていたカリンとグリムそれにクロバは吸血鬼ヴァンパイアが喋った言葉に危険を感じ、ほぼ同時にリクの方を見た


「誰に向かってチビって言ったのかを骨の髄、いや血の一滴に至るまで認識させてやるよ」


吸血鬼ヴァンパイアの何気ない一言でリクは殺気を解き放ち『雪血刀』と『血液刀』を構え、創造クリエイトを始める

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