吸血と羽と付与
88話完成しました
リクは銃弾を創造し攻撃を仕掛けようとした だが次の瞬間、吸血鬼も同じタイミングで攻撃を仕掛けてきた
『《血弾》』
「《血液創造 銃弾》(《血液操作》)」
吸血鬼とリクは銃弾を創り出すと間髪入れずに、お互いの目の前にいる敵に向けて放つ
「《血液創造 盾》」
『《血壁》』
しかし、お互いの銃弾は敵に当たることなく防がれた
「《真・付与魔術壊死》」
『《血刃》』
収めていたタガーに壊死効果を付与し、吸血鬼が生み出した血壁に向けて投げつけ一瞬で崩壊させた
そして、血壁は完全に塵となって消滅した その瞬間に吸血鬼はチャクラムの形をした刃をリクに向けて投げつけた
「不意をついた攻撃かもしれないが、視えてるんだよ(《自動 未来予知》)」
未来予知を使用したリクは、首を傾け最小限の動作で刃を躱した だが躱した刃はリクの背後から戻ってきていた
「だから、視えてるって...」
『コレが唯の《血刃》だと思っているなら後悔するぞ』
リクは背後から迫ってきていた刃を軽くジャンプして避け、刃はリクに当たることなく通り過ぎた・・・その時、目の前の刃が突如爆発し、ナイフがリクの顔に向かって来た
「だから、ナイフの攻撃も視えてたっての そのあとの、この死角からの血槍の突き攻撃もな」
リクは飛んできたナイフを『血液刀』で弾き、地面に着地する寸前で背後から来る突き攻撃は『雪血刀』を背後に回した事で当たる直前で受け止めた
『厄介な小僧め』
「またチビ扱いしたな... 《血氷結》」
リクと吸血鬼の戦闘で砕け散り地面に落ちていた血液の破片を『雪血』の効果で氷柱に変化させていく
『こんな柱で視界を遮ったつもりか』
「まぁ、視界を遮る目的で変化させたからね」
・・・・・・・・・
近距離での槍と刀が衝突し合う音が鳴り響くのを遠くから観ているグリムは思った
「もっと簡単に倒せるでしょ あんな吸血鬼」
「兄さん、それはどういう事ですか?」
「ッスよ 私でもあの吸血鬼を倒すの時間かかるッス」
「僕が戦った人狼がLv30だとして、あの吸血鬼はLv40〜50 苦戦せずに勝てる相手でしょ」
「リク君のLvは確かLv35だったはずッス(まぁ、リク君はステータスの差でLv差を埋めれるッスけど)」
「だとしても、僕に本気を出させようとしたリクなら楽に勝てる相手なんだよ それに......」
「それに?何なんですか兄さん?」
「いや...ん、あ〜カリンがもし吸血鬼と戦う場合になったとしたらどう戦う?」
「私ッスか? ん〜〜 吸血鬼は基本的に血液を武器にしてくるッスから... 創り出した武器をひたすら破壊していくッスかね?」
「・・・・・・あぁ、まぁそれもあるか」
「吸血鬼は血液を使うから、その血液を失えば弱体化させられるってことですか?」
「そう 僕が戦うとしても、四肢を切り刻んで血液を失わせて弱ったところで一撃で殺るからね」
「例え血液を失わせても、リク君みたいにMPを血液に変換させられたら倒すのに時間かかるッスよ?」
「いやリクなら、MPを血液に変換されたとしても吸収すれば問題ない」
「なるほど、ん?でもリク君が血液を吸収するのは、倒したモンスターからか創造した物だけなはずッスよ 確か...」
「いえ、この場合の吸収は吸血鬼固有の動作である吸血ですよね」
「あぁ吸血鬼なら誰でもやるはずなのに...リクは吸血をやる気配がない」
「確かリク君が以前貯蓄の血液に自身の血液目一杯使用した時に、提案しようとしていたのが多分吸血ッス 結局提案することなく終わったッスけど」
「じゃあリクは吸血を敢えてやってないのか(なんで?)」
「普通に考えれば血を口に含めるのが嫌なんじゃないですか?」
「いや前に空気が入った血液の球を口に含んでたッス」
「なら歯を突き立てるのが嫌とかですかね」
「まぁ、リクなりの理由があるんだろ 多分...」
「(リク君が吸血しない理由は、ただ吸血する相手が居なかっただけじゃないスかね あの時、血が足りなかったのに私やお姉ちゃんに結局頼らなかったのは、引かれたくなかっただけかもしれないス)そ、そうかもしれないッスね」
・・・・・・・・・
『ちょこまかと動きおって 鬱陶しい』
「っ、それは褒めてくれていると受け取っていいのかな!」
『この状況で相手を褒めるわけないだろうが!』
吸血鬼は『血槍』で連続攻撃を仕掛ける だが、リクに届く前に何故か周りの氷柱にその連続攻撃が当たり弾かれてしまっていた
『何故キサマに我の攻撃当たらない!』
「そんなの知らないっての!(まぁ未来予知で攻撃が氷柱に当たるような動きをしているだけだけど...)」
『キサマとの戦いに時間はかけたくない そろそろ本気を出させてもらう《血液分身》』
リクが創造して創っている人形と同じで自身の分身体を生み出した吸血鬼は分身体と共に連撃を仕掛ける
『先程とは違い氷柱に攻撃が当たったとしても、キサマは分身体の攻撃にも意識を割かなければならなくなる そうして生まれる隙が我の狙いだ』
「は?たかが一体増えただけだろ そんなんで俺を倒せるとでも思ってんの?《血地面》《血液創造 羽》」
氷柱が少し沈む程度の血液の地面に変えていき、リクは続けてコウモリの羽を創り出した
『血液の地面にしただけでこの不利な状況を、覆せるとでも思っているのか』
「《付与魔術 疾風》」
『素早くなった代わりに、攻撃のタイミングは読みやすくなるぞ!』
吸血鬼とその分身体はリクが突っ込んでくると予想し、血槍を構えた
「アホ、自身に付与して何も考えていないとでも?《血液操作》」
『は?』
リクは羽を広げて吸血鬼達に向けて飛ばした そして、血液操作で羽を1枚1枚操作し吸血鬼達の身体を掠めた
『羽が掠った所で、大したダメージにならないぞ』
「だが、撹乱はできただろう」
羽を吸血鬼達に飛ばした直後、疾風の高速移動で吸血鬼に近づき、『雪血刀』で横一文字に切り払った
「まず分身体撃破、そして次は本体...」
『っ、血液をほとんど使用せずに我を圧倒するとは』
リクは疾風の高速移動で分身体を横一文字に斬った後、再生されないように極限まで切り刻み撃破した 続けて吸血鬼に向けて羽と刀で攻撃を仕掛けていく
この話を作る為に、76話に少しだけセリフを追加しました
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