斬狼vs血液刀&付与魔術
84話完成しました
『斬狼』
現在、リク達は最初に居た陸からそこまで離れていない場所の空中で止まっていた
そして、リクとネオの共同でカエデとカリンに《付与魔術 飛行》を付与した直後に発生した
「「「「は?」」」」
リク達全員が声が聞こえた方に振り向くと、一直線に斬撃が向かってきた しかもリク1人に向かってきていた
「斬撃?っ、なんだコレ普通の斬撃じゃねぇ...(まるで斬撃に意思が宿っているような)」
リクは自身の血液を消費して新品の『血液刀』を創造して、斬撃を真正面から防いだ
「斬撃が消滅しない!普通斬撃は一瞬だろう(武刃の斬撃効果も当たったら自然に消滅するぞ!)」
『斬狼 切り刻め』
指示が下されると斬撃は『血液刀』を噛みながら、リクの身体に斬撃で傷を付けていく
「っ、このままじゃあ身体が持たない(とりあえず刀を解除して、飛ばしてきた敵を直接叩く) 『血液刀』解除 《付与魔術 疾風》」
「ちょっとリク待って!」
疾風と羽で空中での高速移動を可能とし、呼び止めを無視して斬撃を飛ばしてきた敵に向かっていく
「いた! アイツが斬撃を...」
その瞬間、両足が切断された
「っ、(なんで、両足が斬られた!攻撃の動作は無かったのに、なんで!)《付与魔術 焔》!」
斬られたという現実に一瞬戸惑ったが、すぐに切り替えて焔で両足を再生していく
「動作は見えなかったが関係ない アイツが攻撃をする前にこっちが攻撃を叩き込めばいいだけだ 速度をもう1段階上げる 《付与魔術 鳴神》」
《疾風》と《鳴神》の同時使用を行い、《疾風》とは比べ物にならない速さを得た
《残狼 固定斬撃 》
しかし、敵に向かっていけば行く程身体中に傷を負っていくリク しかし傷が付いた瞬間に《焔》で再生していく
『厄介だな... 斬狼解放』
刀はみるみると姿を変え、いつの間にか狼の姿に変化していた
『狼衝』
「狼!間髪入れずに突進かよ!(未来予知で軌道は見えるから避ければいいだけだ 避けた瞬間に一気に近づいて一撃を入れる!)」
未来予知で突進攻撃は避ける事に成功した
『(見切りか...)』
狼の突進を避けて、速度のギアを上げているリクは一気に近づく
「武器を手放したのは失敗だったな」
『それはどうかな』
突如としてリクの、背後から狼が突進してきた
「っ、(なんで距離はかなりあったはず しかも疾風と鳴神の複合での速さだぞ!)コウモリ化!」
リクは自身の身体を、無数のコウモリに変え狼の突進を避けた
『は?さすがにその避け方は予想出来なかったな まぁいい斬狼は手に戻った(にしてもアイツ何処に行った...)ん?この影は...』
砂浜には、羽ばたいているコウモリの影が1つに集まる姿が映っていた
『上か...なるほど 太陽の逆光で見えにくくってことか』
「気づいたところで狼を出すのには時間かかるだろ!それに斬撃を出しても再生していけばいいだけだ」
『いいから、さっさと攻撃してこい こっちは攻撃が届く前に斬撃で切り刻んでやるからよ』
「コイツ... (魔力血液変換 《血液創造 刀》)《真・付与魔術 壊死》一応言っておくが、この付与は初めで効果も分からないんだ」
『(おいおい、サエル 風と炎だけじゃないのかよ あんな付与魔術は見た事ないって)狼衝』
狼の形をした斬撃はリクに一直線に飛んでいく それをリクは壊死の『血液刀』で防ぎ、斬撃を壊した
『なるほど 破壊効果か』
「壊死が単なる破壊効果って思っていたら痛い目に遭うよ 《針千本空 反発》」
『いいね 速さがさっきと比べると段違いじゃん』
リクは針の板を空中に固定 その後それを思いっきり踏み、反発効果で一直線に敵に向かっていく
「壊死切断」
『斬狼 暴風斬撃』
2人は刀に力を込めて技を放った
「リク君、ストーップッス!」
「兄さん!止めてください!」
しかし、刀と刀がぶつかる直前にある人物達に止められた
「っ、カリン!『血液刀』解除!」
リクは、壊死効果が付与されている『血液刀』がカリンに触れる前に解除した
『な!ちっ、斬狼解除 何で前に立った!』
「兄さん、それはこの戦いに意味が無いからです! 兄さんとあの人が大怪我したらどうやって、この迷宮を攻略するんですか!」
「グリム、リク君ともう少し戦っていたら負けていたと思うよ」
「あぁ、あの見えない斬撃を攻略されていたらリクの野郎に斬られてたぜ」
グリムは、目の前に突如立った妹のクロバに遮られ攻撃を止めた
『え、なに? 僕があんなチビに負けるって言ってんの?僕をバカにするなら2人とも切り刻むよ』
「あ?カリン離してください アイツ俺の事バカにしやがった!切り刻んで言ったこと後悔させてやる!」
「あぁぁもう!リク君落ち着くッス!これ以上の戦いは意味ないッスよ リク君のMPや血液が無駄に消費していくだけッス!」
「グリム、サエルは事実を言ったまでよ これ以上リクと戦うなら私が相手になるわよ」
『(さすがにカエデとサエル両方との戦闘は分が悪いな)分かったよ攻撃止めるから、その刀納めろってカエデ』
「本当に攻撃を止めるなら止めるわ」
カエデは鞘から刀を抜き刀身を見せながら告げると、グリムは大人しく斬狼を鞘に納めた
「ってことでリクも落ち着きなさい」
「お姉ちゃん、リク君全然落ち着かないッス!」
「え、ちょっとグリム!リクに何言ったの!」
『え?特に怒らせるような事を言ったつもりはないけど、てかその子暴れすぎじゃない?』
「これ一旦気絶させた方がいいッス!そうしないと暴れ続けるッス!」
リクはグリムにチビと言われたことで戦闘の件もありキレており、カリンの羽交い締めで動きを抑えていた
「ん、リクリク落ち着くべしべし 《睡眠》」
暴れているリクに対してネオは冷静に魔術を放ち、強制的に眠りにつかせた
「ネオ、助かったわ あの状態のリクを気絶させるのは困難だったから」
「助かったッス とりあえずリク君を横にさせて落ち着きたいッス...」
「ん、とりあえず休む休む」
「じゃあこの状況を整理する為にも休もうか」
ネオは土家を創りあげ、一同は腰を下ろした
・・・・・・・・・
「それでサエル達はどうやってこの場所に?」
「転移トラップを自分達の意思で踏んで来たんだ でもまさかカエデさん達と合流できるとは思っていませんでしたよ」
「それを近くで見ていた僕とクロバが後を追いかけたって感じだね」
「何階層に辿り着いたんスか?」
「マグマ地帯からかな?その後雪山で遭難して大きな爆発音が聞こえたり色々あったかな」
「ん、何となく分かった分かった」
サエル達がどうやってこの場所まで辿り着いたのかを話し終え、軽い雑談に入った
「にしてもリクの野郎、いつの間にあんな付与魔術を使い始めたんだよ」
「そうそう久しぶりに見てビックリしたよ!血液の扱い方も段違いに成長してたしさ!」
「ん、ヒリカの見てない所でリクリク成長したした」
「そういえばグリムは何でリク君に攻撃を仕掛けたのかな?ちゃんとした理由があるんだろうね?」
「理由特にないけど?あ、でも強いて言うなら強者の気配を感じたから?」
「兄さん...嘘は良くないですよ サエルさんが言っていたリクさんの強さを自分の手で確かめたかったんです でもまさかあそこまで白熱してしまうとは...兄さんの代わりに謝ります 申し訳ありませんでした」
「クロバちゃん、謝る必要は全然ないわ リクが目を覚めたらグリムには謝ってもらうから」
「え!ちょっとカエデ...僕が謝る必要ないでしょ!」
「グリム カエデさんが謝れと言っているんだ リク君に謝っておきなよ 悪口を言ったわけだし」
「見た目をちょっとイジっただけじゃん!」
「ん、リクリク バグで見た目は子供になってる」
「あ、あ〜〜なるほどな 確かにそれは僕が悪いわ」
グリムはリクがゲームのバグで子供の姿になっている事を知ると直ぐに納得して、悪口を言ったことを反省した
「(にしても、ゲームのバグか 僕も妹もある意味ゲームのバグの影響を受けているしな つい最近だが...)」
どうだったでしょうか?
温かいコメント、感想お待ちしております
サエル達の転移先を書いていなかったので、今回この様にしました
ですが、自分自身その伏線を書いたかを覚えていないのでそこは申し訳ありません




