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BLACK HIGH SCHOOL  作者: 寿 絆
第三章
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10.最大の計画

琉はこの二人がこれから何を言い出すか、見当もつかなかった。

皇は妹・尊と共に、朝礼台に上った。マイクを手にして、唇を少し緩め、これから言う最大の計画が始まろうとしていた。


「皆、久しぶりだ!いや、一年生諸君は初めましてかな?僕は睦月皇。X組の生徒だよ!ここで皆にお知らせがある。」生徒達はざわついていた。


琉は殴り蹴られたお腹を抱えながら、「お知らせ…?」と、疑問視した。

皇は笑いながら、「一週間後、全学年世界史のテストがあると聞いた。そこで、X組からの命令だ!世界史のテストで、成績が悪かった下位百名には死んでもらう!」それを聞いた生徒、教師が一斉にざわついた。「ふざけるな!」「命を賭けるなんていやよ!」一斉にヤジが飛ぶ。

教師の田山は教頭の弘子に「いくらなんでもこれは酷すぎです!中止しましょう!」と、言った。しかし、「…田山君…残念だけど、それは出来ないわ。」と、呟いた。皇が「そう、テストを中止すると、百名以上の犠牲が出る、大ビルに爆弾を仕掛けたんだ。ならば…百名くらいの命…。どうって事ないよね?ようは勉強をして、いい成績取れば済む話だし…。」と、高笑いした。横にいた尊が「さっすが、お兄ちゃん!」と、皇の腕に組んで来た。琉は黙って聞いていて苛立ちを隠せなくなった。そんな事、させて溜まるか!腹が立つ。

ついに、「ふざけるなー!」と、大声で皇を威嚇した。皇はいたって冷静だった。「また君かい?今度は何をされて欲しいの?」と、嘲笑うかのように言った。

琉は何も言わず、茜が止める声を無視して、朝礼台に上がった。鼻息が徐々に荒くなる。

「何なの?君、用が無いなら降りてくれないと困るよ…。」と、マイクから手を離した時だった。琉は思いっきり右の拳で皇を殴り、皇は朝礼台から落ちてしまった。「キャー!」「ワァー!」一瞬にしてその場は大騒ぎになった。皇の側にいた尊はびっくりして動けないでいた。「もう、何やっているのよ?」「如月君…。」「アイツ馬鹿だろ?」茜、真由、陽介は、言葉を失う。「貴様、皇様によくも殴りを…。」翼と環が駆け寄り、琉を捕らえる。「うるさい!たった一つのテストを命の賭けにするな!お前達やり方が汚すぎるぞ!おい、お前達も言ってやれ。お前達の考えている事は、馬鹿で、間抜けで、心が腐った者しか考えない…。そんなお前達なんかに、命なんかやれるかって、言ってやれ!」琉は大声で全員に聞こえるように叫んだ。皇は下から、「翼、環…。その男を、どこかに閉じ込めておきなさい。」と、言った。翼と環は無言で命じ、琉を拘束してその場から連れ出そうとした。「待てよ。俺は、ただ…。おい。」だが、そんな言葉もむなしく、琉は連れ去られてしまった。

皇は顔から血まみれになっていた。「全く、登校初日から、怪我なんて…ついてないな、これは。」と、小言を言い、そして、「分かったな!一週間後、百人がこの世からいなくなる…。楽しみにしておけ…。」と、言って去って行った。

帝は皇に近寄り、ケガの介抱を使しようとしていた。が、「次の作戦に移す…。架と桜を呼べ。」と、言った。一方、尊は、静まり返ったこの場所で、「如月琉か…。へぇー意外といい男じゃない。」と、別のよからぬ計画を立てていた。


これから、琉は哀しみと憎しみの窮地に立たされる羽目になる。


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