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BLACK HIGH SCHOOL  作者: 寿 絆
第三章
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4.シャークVSイーグル

X組が盗みに入る日がついに来た。

琉達は、X組が実行されるより前に近くのボロ倉庫に入った。

「うわぁ…。超ボロイ…。ホコリかかっているし…。」と、真由は咳き込んだ。

琉は向かいの倉庫を指差した。「あそこ…。X組のイーグルがいるところだよ…。イーグルの武器、『SATAN』を潰して警察を呼ぶ。これが、俺等のやり方だよ!」茜は「そんな簡単に言っているけど、巧くいくの?」と、疑問がっていたが、琉は着々と準備に入っていた。

「如月君、パソコン出来るの?」と、真由が聞いた。「多少な…。」琉はパソコンのスイッチを入れる。そして、「竹中さん、そこのテレビに、X組の奴等が映ったら、俺に教えてくれないか?」と、準備をしながら言った。

真由は「分かったわ。」と、言って画面を見た。茜もパソコンに向かった。「『笹倉ジュエリー』はガードが固くて有名なのよね…。でも、架の『SATAN』じゃ…、そのガードも途絶えちゃうのかしら?」茜はそう言って琉の方を見た。茜は言葉を失った。

琉は物凄い速さで、キーボードを打っていた。その速さに茜は戸惑った。「如月君?」茜が話しかけても返事をしない。茜はこの男の能力、まるで狙った獲物は逃がさない鮫(シャーク)に感じ取った。

そして琉の恐ろしさに改めて茜は息を呑んだ。


この人はやっぱり本物だった。


程なくして、架、遥がやって来た。そして、別ルートから雅も来て、さっさと『笹倉ジュエリー』に入った。「三人が支度しだすか…。茜、警察を呼んで!」茜は驚いた。「えっ、もう?大丈夫なの!」と、言うがそれ以上琉は答えない。仕方なく、茜は琉の言うとおりに警察を呼んだ。一方のX組のイーグルこと架は、琉が仕掛けたトラップに気付いてはいたが、『SATAN』思うように発動せず苦戦していた。「『SATAN』が巧く効かない!アイツの仕業だとは思うけど…くそっどうなっているんだよ!」架らしくない荒い声が響き渡る。

無線でイライラし出す雅の声がした。「何だよ!早くしろ!お前らしくないぜ?イーグル!」架は、ようやくひとつの鍵を解除したところだった。ダイヤモンドに掛けられている鍵は計十個。こんなペースで行くと、確実に見つかり捕まってしまう。深いため息をついた遥は「急ぎなよ!なんか警察の音がするよ!」と、怒鳴った。架は「分かっている!クソッ!楓の言うとおりだな、こりゃ…。しかし、環も翼も今は使えない…。怪我が完治しているのは俺等だけなんだ。雅、これは恐らく如月の仕業だ!ダイヤを意地でも盗ってくれないか?」力技をお願いした。

その言葉に雅は「馬鹿言うなよ!ムリだよ!何言っているんだ、架?ここのダイヤには堅い鍵が掛かっている!俺一人じゃあこんな鍵、外せないよ!」と、慌てた口調で叫んだ。

その姿に遥は呆れだした。「何なのよ?これ!まるで茶番を見ている気だわ。」X組はもめ出した。奇才の集まりとはいえ、X組も高校生。少しのミスで荒れる事ぐらい、琉は想定の範囲内だった。

もう、チームワークはめちゃくちゃ、最悪な空気が流れていた。琉は警察が倉庫と『笹倉ジュエリー』に入っていくところを見た。琉は手を止めて、ニヤリ笑った。「俺の勝ち…。」と、小さな声で呟いて。


警視庁の大西と天野がやって来て、三人を拘束。X組の時代は終わったんだ。もう、X組に恐れられる事なんてないんだ。琉は優越感に浸っていた。協力した茜と真由も信じられない様子だった。真由は「うそ…勝っちゃった…。私達、X組に勝っちゃった!」と、大喜びした。茜は信じられないという様子で、言葉を失う。これで少しでも被害が減れば…。そう思っていた時だった。

「総監命令だ!三人を解放してやりなさい!」心無い声に琉は戸惑った。

慌てて見ると、凛々しい大人の声が三人に金を渡し逃がしていた。「なっなんだと…!!?」琉は怒り狂った。


更に事態を最悪な展開に結びつける。X組の黒幕の登場の時だった。

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