3.バトルの前夜
X組の架、遥、雅と戦う日を明日にした琉は緊張していた。
最後の確認をする為、1人でコンピューター教室に向かった。
すると、「コンピューター教室に…何か用事でもあるの?」と琉は止められた。振り向くと、そこにいたのはX組の楓だった。
楓は学級委員をしている学校内のスパイ、琉はコイツに見つかると厄介だ。と思った。「別に…。何もねぇよ!」と、コンピューター教室から離れて行こうとした。
楓がクスッと笑って、「明日の盗み…、もしかして止める気でしょう?」と、言った。琉は驚いて振り返った。全てばれていた。
楓は「あれ?図星?でも止めときなよ!アンタも多少はパソコンを触るだろうけど、パソコンオタクの架には敵わないわ!」と、不敵な笑みを浮かべた。
琉は「敵わない?どういう事だよ!」と聞き出した。楓は不敵な笑みを浮かべて「簡単よ!架は世界で一、二を争う天才ハッカーと言われているわ…。通称・イーグル。イーグルが考案したコンピューターウイルス『SATAN』にかかってしまえば、パソコンはあの世逝き確実!…それでも、アンタはイーグルを止める気?」と、呟いた。これは茜みたいな忠告ではない。監視だった。
楓の挑発に火が点いた琉は、「馬鹿!止めるか!見ておけよ。皐月楓!X組は崩壊すんだからなぁ!」楓はまた笑った。「アンタの威勢のいい所…私、割と好きよ?さぁ、お邪魔虫君…、X組を止めて見せなさい!!」そう言って、楓は歩いて行った。一体何がしたかったんだ…。不審に思った。
後ろの方から、「如月君!」と、呼ばれる声がした。振り返ると真由の声がした。
「竹中さん…。」と、琉は真由に近づいた。「大丈夫、さっき、皐月楓と一緒だったよね?何もされてない?」真由は琉を心配した。
そんな心配性な真由に笑いが止まらなくなった琉は「あはは、ごめん、ごめん。平気だよ。アイツには時に何もされていないから…。」そこへ、茜も後ろから来た。
「何?どうしたの?話の感じから誰かに会ったの?何か話したの?」と、琉に言った。
「うん。皐月楓に会って、明日の盗み、邪魔する気とか…。色々、」すると、茜が、突然目の色を変えて「それで、邪魔するとか言ったの?」と、琉に強く言った。真由は「どうしたの…。霜月さん、恐いよ?」と、言うが茜は聞かない。「如月君!言ったの?」琉は堂々とした口調で、「そりゃー、言うよ。てか、もうばれていたし…。」と、言った途端、茜は崩れ落ちた。
「茜?」琉は茜を呼ぶ。茜は、小さな声で、「あんなの、楓の罠よ…。楓と桜と遥はX組が誇る悪女なんだから…!X組としての危険人物者に、それとなく聞く。止めない気なら間違いだった。と済ませればいいけれど、止める気だったなら…。分かるわよね?」真由が、震えながら言った。「まさか、X組に邪魔される気じゃ…。」茜は「それに、如月君。貴方は以前、X組の足を発砲した危険な男として認識されている…。分かっているの?これ以上、邪魔な人はエリアに存在してはいけないって事が!」と、血相を変えて叫んだ。
琉は、しばらく黙っていたが、「邪魔されるって言ったって、相手は皆、俺の銃弾うけて怪我しているんだ。恐らくだけどあの三人以外は増えないよ!それに、仮に増えても、逮捕が出来るいいチャンスだよ!」その言葉を聞いた茜は呆れた。
「何てプラス思考なの?…貴方、ホントにX組に勝てる自信あるの?」琉は「あるさ!!悪いけど、俺も少し策を考えているんだよね…。」真由は「策?教えて!」と、言ったが「今はダメ。」と、きっぱり断られてしまった。
明日の八時…。ついに、琉とX組の直接対決がきって落とされる。
勝負の行方はどちらに行くのか、この時はまだ誰にも分からなかった。




