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BLACK HIGH SCHOOL  作者: 寿 絆
第二章
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9.次なる作戦

次の日、琉は茜にデータについて話を聞いた。

琉はデータに入っていた謎の人物・神楽学について、茜に聞き出した。

「貴方…。何も調べないでここへ来たの?」茜は驚いた口調で話し出す。琉は「だって俺は、そもそもX組なんて知らなかったし…。騙されて入ったって感じだから!茜は知っているんだろう?教えてくれよ!」と、開き直るかのように言った。

その様子に茜は呆れた。「全く本当に呆れるわね…。黒田校長には…。」と、呟いた。琉が「えっ、校長!」と、聞き返した。

茜は「いいえ、何でもないわ。神楽学の事よね?これは、私が独断で調べたからほとんど噂程度。確証も何もないから、信憑性も薄いわ。でも、なんかの縁はあると見て間違いないの…。彼こそが、X組の発端。私もそれしか分からないわ。」と、琉に伝えた。


琉は腕を組んで「何者だろうな?神楽って?」と、悩み始めた。茜も「さぁ、特別有名人じゃないしね…。私も聞いた事なかったから…。そもそも、今も生きているのかさえ不安になるわよ。」と、考え込む。


琉と茜は程なくX組の教室に辿り着いた。すると教室の中に架、遥、雅、そして帝の姿を目にした。四人で何やら話し込んでいる様子だった。だが、そんな事を全く気にしない琉は、そのまま教室に入ろうと思ったが、茜に「ちょっと待って、如月君!」と、呼び止められた。

茜は鈍感な琉を引き連れて、四人の会話が聞こえるくらいの位置で、扉の隙間から立ち聞きをした。

帝は重い口を開いた。「皇様からの指令だ。『笹倉ジュエリー』の三十カラットのダイヤモンド…。三人で盗んで来い。」それを聞いた雅は「相変わらず人使い荒いな…。俺等、あの馬鹿のせいで怪我しているんだぜ?お前も分かっているだろう?」と、帝に問いただした。帝は「お前の怪我は環や翼に比べたら、まだ軽いもんだ。恐らく、学校内の暴行を少し抑えるためのわずかばかり抵抗だろうが…。フン、くだらない…。とりあえず、ケガの状態もあるから十日後には行ってもらうからな…。」と、言って自分の席に座ろうとした。

帝の初めて見るような苛立ち、その様子を見た遥が「ひょっとして、次失敗したら…、私達は、殺されるの?」と、ボソッと呟いた。架も「まぁ、そう思ったほうがいいんじゃねぇの?あの馬鹿が来てから、X組の恐怖は半減…。フッ、随分となめられたもんだよ…。」と、愚痴り始めた。

帝は「おい、いつまでも失敗を引きずるなよ!とにかく、十日後、夜九時からだ…。分かったな!」遥と雅は返事をした。

しかし、架が「…貴様はまた、親の地位と権力を使うつもりか?」と、言い出した。帝は「なんだと?架!」帝は怒って架の胸ぐらを掴んだ。罪がばれていないのは、帝の親の権力…。架にとってそれは面白くない事だった。

架はフッと鼻で笑い、「…いや、何でもないよ、帝。…とにかく十日後までに俺が開発したコンピューターウイルス・『SATAN』をパワーアップさせておくよ…。」と、言ったところで、話は終わり、席に着いた。


話を聞いていたX組の邪魔者・琉と茜はX組が次なる作戦を立てていた事を知る。「如月君…。どうやら、悩んでいる暇とかはないみたいね…。この犯罪を止めるしかないわよ…。」茜が琉に、コソッと呟いた。琉も勿論その気だった。「当たり前だよ!茜。まずは、アイツ等問題児三人組、逮捕してやるさ!」と、言った。


X組の腐った根性、琉は許す訳にはいかなかった。もし、X組の行いを大人の誰か一人でも許してしまうと、X組の生徒は成長しない。悪に染まり続けるだけなんだ。

琉はそう確信した。

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