↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BLACK HIGH SCHOOL  作者: 寿 絆
第二章
PR
19/34

8.謎の男

自分の家に着いた琉は早速、茜から貰ったX組のデータを見てみる事にした。

茜が言っていた通りの悪行を、X組の生徒達は行っていた。

詳細が事細かく書かれていた。


X組の奇才である架は、天才ハッカー『イーグル』として、コンピューターウイルス『SATAN』を作り上げていた。このウイルスはどんなにセキュリティー万全の機械を壊す事が可能らしい。

次に普段は物静かであまり行動を起こさない雅は、怪盗『ファントム・ウルフ』と名乗っていた。今まで盗んだ物をざっとお金に換算すると、計五千万円相当になる。

そして、捕まりそうになった時、思わず手が出てしまい怪我を負わしてしまった事もある。


この文面を読んで琉は呆れてしまった。

「おいおいなんて連中だ。こりゃ、思いっきり犯罪者じゃないか…。」と、腕を組んだ。ハアと深いため息をついた後、再び文面に目を通す。


師走帝…。帝は先ほど茜が言っていた通り、どうやら父親が警察のお偉いさんらしい。X組の罪をもみ消しに出来るくらいの人物…。X組の事件が解決しないのは、どうやらこの父にも問題があるのか。

琉はそう考えた。そして、帝はまだ学校にほとんど来ない皇と尊の兄妹の従兄弟だという事実も知った。


皇と尊とそして帝。恐らくだが、この三人が全ての発端なんじゃないかと思えた。それと同時に何がきっかけで、一体なんの発端があってこんな馬鹿な行為に走ってしまったのだろうか。琉は考えれば考えるほど分からなくなる。


琉は勢いよく下まで読んだ。すると一番下の『神楽学』と、いう名前に目がいった。疑問に思った琉は、「あれ?コイツ…誰だ?聞いた事ないな!」と、興味本位で、その『神楽学』のデータを開いた。

すると、そこにただ一文、『謎の男・X組の発端』しか書かれていなかった。だが、その文面は、琉を衝撃の渦に巻き込んだ。


「何だよこれ…。コイツが発端って…皇や尊、帝たちじゃないのか?それにX組は俺や茜を入れて十二人!まさか、ここに来て十三人目がいるとでも言うのか…。」琉は頭の中が混乱しそうになった。X組の発端となる男・神楽学…。奴の正体は一体誰なのか…X組のデータを見たところで、琉の頭の中はスッキリせず、何も解決しなかった。むしろ、闇が深くなるばかりだった。


…その頃、裏切り者・茜を殺し損ねた帝は、とある廃墟ビルに呼ばれた。失敗が続いているX組に対して、男は虫の居所が悪かった。「…如月琉…。まんまと邪魔されたもんだ…。X組の恐ろしさ、あの男にはどうやらまだ分かっていないようだ…。」苛立ちを隠しきれていなかった。


帝は、頭を大きく下げた。「私の責任です。奴は、天才。甘く見すぎました。」男は鼻で笑った。そして男は帝の足の包帯に目がいった。「如月琉の発砲で、X組の皆は足を負傷した者がいると聞いた。どうだ?何時ぐらいに治りそうだ?」帝は「早くて一週間の者もいますが、三週間ぐらいかかる者もいます。」と、言った。男は「架、雅、遥は?」と、尋ねた。「奴等は足の怪我が軽くて幸いでした。恐らく一週間ぐらいで治ると思われます。」それを聞いた男は安堵を見せた。「フッ…、ならいいだろう…。余裕を持って、十日後、『笹倉ジュエリー』の三十カラットのダイヤモンドを盗みに行けるか?」帝も「それぐらいならば、恐らく大丈夫でしょう…。奴等に言っておきます。」そう言うと、男は「…裏切り者を殺せなかったのはX組の大失態。分かっているな?帝…失敗はもう、二度も許されないぞ!」帝も、「ええ、神楽様の名にかけて…。」そう言うと帝は、廃墟ビルから立ち去った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。