↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
招待状―ガイアを求めて―  作者: 川口のミネ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
16/25

16 停止

16 停止

 発電制御室へ戻るとノアとリナはモニターをみて騒いでいた。

「あっエイドさん!

 グラントさん!

 お帰りなさい!

 やりましたね少しずつ発電タービンの回転数が上がって来てます。」

 ノアが嬉しそうに話してくる。

「それだけじゃないわ、ほらここ!

 発電量もちゃんと追従してる!」

 リナも少しだけテンションが高い。

「二人とも落ち着け!」

 僕は自分に言い聞かせるように声を掛けた。

 そうしないと僕自身が浮かれてしまいそうだからだ。

「エイドさん!

 そんなニヤけ顔で言っても説得力ないですよ?」

 ノアにあっさりと看破されてしまった。

「みんな、そろそろ『ガイア』のところへ行かないか?

 起きるかもしれないぞ?」

 グラントは大仕事した後なのに、至って冷静だ。

「そうですね!

 急いでみんなで行きましょう!」

 僕たちはノアに押し出されるように『ガイア』の元へ向かった。


「ガイア、起きてるかい?」

 僕は呼びかけてみる。

『……エイド……ですね。

 おはようございます。』

「セーフモードからは脱却した?」

『はい、ありがとうございます。

 現在『ガイア』としての能力は30%解放されています。

 電力の一部回復を確認、徐々に発電量が増えています。』

『施設の復旧を開始します。』

『下層照明を復旧します。』 

『復旧確認!』

 モニターにはこの下層の洞窟内の様子が映し出された。

 明るくなっている!

『斜行エレベーターを復旧します。』

『下層から地底湖までの斜行エレベーター復旧を確認

 地底湖上部斜路から地上への斜行エレベーター……復旧を確認できません』

 ガイアが自分で試行しながら結果も報告してくれている。

 上の斜行エレベーターは地上班が修繕したものだ。

 そのせいでガイアの制御下から外れてしまったのかもしれない。

『地底湖周辺の照…………』

 ガイアの声が途切れた。

 モニターに映っていた復旧ログも更新が止まる。

 一瞬前まで軽快に点滅していたランプが、静かに消えた。

 みんなの顔が笑顔のまま固まっている。

 ……

「ガイア?

 どうした?」

 ……

 返事がない?

「ノア?」

「今やってます!」

 いつの間にかノアはキーボードに向かっている。

 モニターには地底湖周辺が少しだけ明るくなっていた。 

 ……

「……結論から言うと、サーバーダウンってことか?」

 グラントが説明をまとめる。

「はい、ガイアのCPU温度が急上昇しています。

 負荷の増加に冷却が追いついていません。」

「サーバーってあの階段の上の方の?」

 リナが心底嫌な表情をしている。

 僕も斜行エレベーター横を背負子を背負い下って来た嫌な思いがぶり返す。

「帰りに登るだけでもキツいって思ってたのに、往復しなきゃいけないの?」

 リナの顔が曇っている。

「いや、さっきのガイアとの会話覚えてるか?

 下の斜行エレベーターは復旧してたぞ。

 斜行エレベーターは動く可能性がある。」

「そうですね、斜行エレベーターの運行までガイアが管理していたとは考えにくいです。

 上位権限は持ってるかもしれませんが、動く可能性は十分あります。」

「まずは動くのか確認が必要だ。

 今後の方針はその後にしよう。」

 僕はみんなを見渡す。

「推測していても前には進めない。」

 僕たちは一斉に重い腰を上げた。

 ……斜行エレベーター塔内部。

 到着したときとは違い照明が点灯して部屋が明るい。

 斜路を見上げると所々に照明が点灯し、それでも先の方は闇に飲み込まれて行った。

 制御室と思われる部屋でノアが、ステージ周りではグラントが油を差しながら調べている。

 今のところ問題が発生したような話はない。

 僕とリナは1次拠点に置いてある食料と水、背負子をステージ上に運び込んでいた。

「運転の権限をステージ上に移行します。

 操作パネルに変化あるか見てください!」

 ノアの声が響いている。 

「まて!

 下回りから出てからにしてくれ!」

 グラントの大声がさらに響く。

「すいません、準備できたら言ってください」

 再びノアの声が響いた。

「エイドー

 ちょっと下手伝えるかー

 ハンマー持ってきてくれ

 ブレーキが固着してて剥がれないんだ!」

 ……

 グラントの簡易整備、ノアのシステム介入のおかげでもあり、電源が回復した今、どうやら運行には支障なさそうだ。

 ステージ上に集まった全員に目を向ける。

「みんなの意見が聞きたいんだけど?

 僕は全員で上に行くべきだと思ってるけどどうかな?」

 僕は今下で出来ることは無いと判断していた。

「全員上でいいんじゃないか?」

「イレギュラーがあった時に2人だけは対処が難しくなると思うし、いいんじゃない?」

「僕もみんなと一緒じゃないと不安です。」

 約1名、怖くて1人になりたくないだけのようだが、僕たちは全員で地底湖に向かうこととした。

「よし、みんなガイアを救いに行こう!」


お読みいただきありがとうございます

★やリアクションの方もよろしくお願いいたします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。