第2章: 雪の約束
第2話 – 5ページ目:教室と友達の距離
午前9時15分。
朝だった。
東京の高層ビルの間から陽の光が差し込んでいたが、ミヤにとって、そこに暖かさは感じられなかった。
教室は賑わっていた――
しかし彼女とその他の生徒たちの間には、重い静けさが横たわっていた。
ユカ、リナ、ハナは一緒に座っていた。
笑い、話し合っている…
しかし、その間にまだ見えない距離があった。
ミヤが教室に入る。
バッグを机の上に置いた。
「おはよう。」
彼女の声が教室に響く。
何人かが彼女を見た。
一人が微笑んだ…しかし、誰も返事をしなかった。
ユカがリナを見た。
リナは肩をすくめた。
ハナは自分のノートに集中しているふりをした。
ミヤは、そっと息を吸った。
席に着き、本を開いた…
しかし、彼女の目はどの行にも留まらなかった。
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午前10時02分 – 休み時間
ミヤは窓際に立っていた。
雪はまだ降っていたが、昨日よりはずっと静かに。
窓ガラスに手を当てる。
冷たかった…無機質で。
背中から声がした。
「ミヤ…」
振り返る。
ユカだった。
数歩離れたところに立っている。
近すぎず、遠すぎない。その中間の距離で。
「ちょっといい?」
ミヤはうなずいた。
ユカは息を吐いた。言葉を探しているようだった。
「私たち…ちょっと距離を置こうって思ってる。」
ミヤは何も言わなかった。ただ、彼女を見つめた。
「嫌いになったとかじゃない。でも…最近のミヤ、ちょっと分からなくて。」
ミヤは微笑んだ。
小さく、疲れた、目には映らない笑顔で。
「…わかる。」
ユカは手をポケットに突っ込んだ。
「ごめん。」
ミヤはそっと首を振った。
「謝らなくていい。私のせいだから。」
ユカは数秒間、彼女を見つめた。
何かを言おうとしているようだった…
しかし、最後にはただ背を向けて去っていった。
ミヤは再び窓の外を見た。
雪が枝に積もっていた。
枝はしなっていた…
しかし、折れてはいなかった。
彼女の目は、少し伏し目がちになる。
「私も…そうかもしれない。」
「しなるけど…折れない。」
窓から手を離す。
手形が、ゆっくりと消えていった。
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午後12時30分 – 昼休み
ミヤはトレイを手に取り、カフェテリアの隅の席へ向かった。
ユカは遠くから彼女を見つめた…
しかし、その視線は長くは続かなかった。
ミヤは座った。
スプーンを手に取り、数口食べた…
しかし、味はしなかった。
カフェテリアの向こう側から、笑い声が聞こえてくる。
一瞬、顔を上げた。
雪が窓の外で静かに降っていた。
「これも…必要なことだった。」
「変わるとき、いつだって何かが痛む。」
スプーンを置く。
食事はほとんど手付かずのままだった。
立ち上がり、トレイを戻す。
友達のテーブルの横を通り過ぎる。
誰も彼女を呼び止めなかった。
しかし、今回は、ミヤはうつむかなかった。
顔を上げたままだった。
誇りからではなく――
新しく芽生え始めた何かから。
まるで静けさのように…
まるで歩き続けることのように。




