4/10
閑話 カケルとジャスティス
「聞こえた?」
カケルの問いかけに思わず唸ってしまう。聞こえているに決まっている。昨日俺を叩き起こしたエンジニアの女。あいつの言葉だろう。
「ダサいってさ」
「言わなくていい」
言われても仕方がないと思う。サヤカはこちらをチャンピオン機だと知っている。そのチャンピオン機が無様を晒したのだ。失望されるのもやむ無しだろう。
カケルは揶揄うでもなく、一つ頷いた。
「なぁジャスティス。俺達もっと仲良くなるべきだと思うんだ」
何を、と見返した。
カケルはどこまでも真剣だった。
「オレだってサヤカちゃんに、一人じゃ何も出来ないって思われたくない」
「次はバチッと勝って、サヤカちゃんを見返してやろうぜ」
……確かに。自分で招いた結果ではあるが、失望されたままなのは気に食わない。
俺はハヤテの相棒、ジャスティス。とはいえ今回のことでバトラー無しでは勝てるものも勝てないことがわかった。
「……いいだろう」
あくまでサヤカを見返すためだからな。




