↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
23/45

最強現れる…?!



ふわっふわのスポンジには、絶対に必要なモノがある。その名はメープルシロップ。

もちろん、俺の鞄の中にもそんなモノはない。けど…。


夢中で食べている強盗家族(心の中の呼び名。姉御にバレたら。。。)は目が血走っていて怖い形相になってるけど口は大忙しだ。

10人前焼いたけど、もう足りないや。

追加の注文に、次々と焼き上げる(途中からチートしてレナトゥスの魔法使用中。。)


俺の一皿はちゃんと確保してある。でも…

シロップのないホットケーキなんて、許せない俺はどうしても諦められない。

そう言えば強盗兄弟に会う前に、近くの森で楓っぽい木があった気がする。。


「主人よ。またよからぬ事を考えておるな。」


バレた。1ミリ動く前にバレた。何故だ…。

あー。レナトゥスの恐怖のお説教タイムか、と思いきやここで思いよかけない助っ人登場。


姉御…(いつも男らしいぜ!!)


「おい、レナトゥス。アンタの心配は分かる。コイツの思考は常に斜め上だし自分の能力も全く把握してない。マジで厄介だ。アンタの苦労も分かるよ。

だがな、それじゃ子供は育たないんだよ。時には怪我しても自分の考えを貫く時が必要なんだよ。」


たぶん、褒め言葉じゃないよね?助太刀風の悪口のような気がする。。。

ま、気にしないのが一番かも。姉御には絶対叶わない。そう、俺の直感が告げてる。


「お前、勘がいいな。姉ちゃんの顔に惑わされないとはポヤポヤしてるだけの小僧じゃねえな。」


うーん。この失礼兄弟め。

しかも、あんなに口いっぱいに頬張ってよく喋れるなガラ。(ガラは厳つい見た目のくせに年下でした。何と18歳。2mを余裕で越す身長から見下ろすなよ!!でも…何食べたのか後で調査してもいいかな?)


「アンナ殿の言われる意味は分かる。しかし主人の身の安全が吾の最重要なのだ。」


姉御に対抗出来る唯一のレナトゥスとの話し合いは続いていた。

やっぱり楓探しが暗礁に乗り上げたとなと、ため息をつこうとして失敗した。いや、正確にはびっくりして固まったからだけど。


ドスン!!!!!


物音と言うには、凄すぎる地響きが縦揺れと共に響く中、何故か興奮覚めやらぬ表情に変わった盗賊兄弟が音のする方へ(家の外へ)と駆け出したのだ。


なに?何か良いものが来たのか?

そう思って覗こうとして、またもや煌めく刃の登場となる。


誰?何で俺の首筋に刀が…。


「何処の手のモノだ?誰の手のモノ…」「貴方!!小さなお子さんに何してるの?」


ドスの効いた声と女性の涼やかな声がした。

でも、どうしてだろう。

冷や汗が止まらない。それも恐らく女性から発する殺気のせいだと思うけど。


「カレン。いや、違うんた。こんな気配の人間などいるは…」「へぇ。口答えするの…」


一旦外に出た姉御たちも戻ってきた気配がする。


「父上。まさか子供を脅したのでは?」


姉御の声に剣が首筋から離れる。

「主人よ、大丈夫か?」


あーレナトゥス!!何で助けくれなかったんだよ!!と詰め寄ればあっさり。


「殺気がない。フェイクだからだ。それにあの奥方には敵わない。そうアンナ殿に聞いていたのだ。」


「ごめんなさいね。初めてまして。私がこの子達の母親のカレンよ。」


「あ、あの…一輝です。」

動揺が声に出たよ…そりゃそうだ。

カレンさんの足の下にいるのは、恐らく…。


「あ、気にしないでね。躾不十分でお恥ずかしいわ。それにガラ達までご迷惑おかけしたみたいで。」


小柄な身体から出る涼やかな声に緊張していると、呻き声が聞こえる。

確実に足の下からだ。


「カレンさん。許して下さい!!」


足が、足が背中にめり込んでいる気がする。

この場で笑顔なのは、女性陣のみ。

ガラ達は、いつの間か顔が原型から遠ざかっていた。



最強現れる…だ!!



***


気配を殺して家に入れば、見た事のあるモノが目に入る。あれは…。

対抗策は一つだけ。殺気を消して近づく。


成功した…はずが。


いつものように、また奥さんの足の下だ。


捨てた名前がいつまでも邪魔をする。

懸念を知っている彼女が反対するんだ。

この場は引くしかあるまい。


レナトゥス…。

そんな名前ではなかったはずだが、それどころじゃない。。。

圧倒的な力の差異が身に堪える。


「こんな可愛いカズちゃんが、探し物があるんだって。」


自分より小さなモノなら何でも喜ぶカレンの悪い癖が出た。抱きついた彼女を守ろうと前に出ようとして腕を掴まれた。


「大丈夫だ。落ち着くと良い。

ガーエン国の戦神よ…」


口の中に苦いモノが広がる。

二度と聞くことのない二つ名を聞く事になろうとは…。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。