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初めての街(2)

ガタイのいい男性冒険者「いやーすみません うちの者2人が怖い目に合わせてしまって…」


いや、あの二人を拳骨一撃で気絶させるあんたの方が怖いわ…と乗客全員が思っていた。


シルティア「うちの者?」


ガタイのいい男性冒険者「あぁ、風貌から見てわかるように俺たち5人は冒険者でパーティだ! そして俺はこいつらをまとめるリーダーのティブソンだ!一応聞くがなんであいつらは喧嘩してたんだ?あまりの過労で寝てたからあいつらが馬車内で喧嘩しようとしてたことぐらいしか分からなくてなぁ 現に他の2人も騒ぎがあったにも関わらずまだ寝てるしな… それにしても俺が言うのもなんだがあの騒ぎの中よく寝てられるな…」


子連れの父「実は…」


子連れの父の話を聞いたティブソンは「うちのケヴィンが申し訳なかった!!」と謝り「だがティブソンはいつもは我慢出来るやつなんだが今日に限っては過労と寝不足でなそれに大切にしていた武器が壊れて今までにないほど苛立ってるんだ…それに止めに入ったはずのパルシアに関しても申し訳ない喧嘩にならない止め方があったはずなんだがなぁ」


お婆さん「まぁまぁもう大丈夫ですよ」


お爺さん「そうじゃな、 冒険者だって人間じゃしなイライラしたりもするじゃろ」


子連れの母「そうですよ 子供にとっては怖い事だったと思います 寝不足だからって周りに当たっていい事ではありませんが 正直仕方の無い事だとも思います」


子連れの父「子供が怖い思いをしたのは消えませんが…僕自身も冒険者をやっていたので気持ちは分かります。だからこれから気をつけて貰えればいいですよ」


乗客みんなの言葉にティブソンは頭を強く打ち付け「ありがとうございます これからは気をつけるようパーティメンバーに言い聞かせます」と感謝を述べそしてティブソンが俺の方を見る。


ティブソン「それにしても君は凄いな」


シルティア「え?何がです?」


ティブソン「その年で苛立ってるケヴィンに立ち向かうなんてな…それに散らばってる青の魔核元々は君のなんだろ?」


シルティア「え、ま、まぁ」


ティブソン「すまんなぁ 君にも大変迷惑をかけてしまった」


シルティア「だ、大丈夫ですよ…喧嘩になりそうになった時は戸惑いましたが、あのお姉さんが割って入ってきてくれたお陰で僕に向いてたヘイトが無くなったんで」


ティブソン「そうか…寛大な心を持ってるんだな君は…見た所君はまだ10にも満たない少年だろ?凄いな普通君くらい子供が苛ついてキレ散らかしてるケヴィン見たらそこの赤ん坊のように泣きわめくだろうに…」


シルティア(まぁ中身20歳超えてるからね…)


ティブソン「まぁとりあえずこの青の魔核は返すよ…銀貨10枚つけてね」


初めて見る銀貨に少し見とれながらも「いや、大丈夫ですよ!」と断るが「いや、君がいなかったらもっと酷い状況になってたかもしれん、これは礼だよ」と言われ「で、でも…」となるがお婆さんに「貰っておやり…それくらいの事をしたんだ それにティブソンさんの誠意も汲んでおやりなさい」と言われそれもそうかと思い「ありがとうございます」と言い貰った。


ティブソン「それにしても君は一人でお使いかい?」


俺はティブソンさんからの質問に「ううん、違うよ」と答え「それじゃぁ何をしに?」と聞かれたため「世界の全てを見る旅をしてるんだ!!」と答えた。


すると俺の発言を聞いた乗客全員が驚き沈黙する

そんな中ティブソンがワッハッハと笑い出す。


シルティア「え?何か変だった?」


するとティブソンが「確かに旅に出る年にしちゃぁ変ちゃぁ変だが…「世界全てを見る旅」か…良いねぇ その目標俺は応援するぜ!!」と言い親指を立てる。


シルティア「ありがとうございます ティブソンさん」


ティブソン「おうよ!」

その時、御者さんが「お客さんがた見えてきましたよ 冒険者が集う場所『迷宮都市ネクルシア』」と言う


馬車から顔を出し見ると入口の前に沢山の人がいて行列をなしている。


行列の近くまで着き馬車から降り老夫婦や子連れの家族と一緒に行列に並ぶ。


ティブソンさんはというと馬車の中で倒れてる2人と寝てる2人を起こすため御者さんに謝罪をし他の人の迷惑にならないように馬車を行列から外れた場所に移して貰っていた。


やっとだ!やっと初めての街だ!森を抜けた時並にワクワクする!どんなところなんだろ…!


そして皆が続々と入ってく中俺はというと…身分を証明する物がなく門番横の取り調べ室見たいな所へ連れてかれ、憲兵4人に圧をかけられていた。


グラシン「俺はこのネクルシア領の警備副隊長グラシンだ」


グラシン「ここには何をしに来た?」


シルティア「旅をしに来ました」


グラシン「そうか リュックの中を見せて貰ってもいいか?」


シルティア「構いません」


すると1人の憲兵がリュックの中にある魔核の袋を取り出し中を見る「な、なんだこの魔核の量は!?」と驚きグラシンが「どうした」と言い憲兵が持っている魔核を入れていた袋の中を見るすると憲兵4人がグラシンの指示により剣を抜き俺の首に当てる。


シルティア「え?」


グラシンは険しい表情で「どこから盗んできた!! 正直に言え!!」と言い俺も「盗んでません!自分の物です!」と正直に言うが信じて貰えず…拘束されてしまう。


そんな時外から門番の「おい!お前!何をしてる?」という声が聞こえた瞬間、扉が開き「どうした?少年」と言う声がする。その声の正体はティブソンだった。


シルティア「ティブソンさんどうしたんですか?」


ティブソン「いや何、あいつら起こして行列に並んでしばらくした時に門番の叫び声が聞こえてな、なんだ?怪しいやつでもいたのか?と行列から顔を覗かせたらこの憲兵室に連れてかれる少年を見かけてまぁ10歳も満たない少年だしなんか色々と聞かれるんだろうと思っていたが門番近くまで来た時、憲兵と少年の大声が聞こえたもんでな。で…何があったんだ?」


シルティア「実は…」


ティブソン「なるほどなぁ…確かに君のような子供がこの大量の魔核とA級クラスの魔核である赤色の魔核、しかも10cm程の大きさだ…A級の中でも上の方の魔物の物だろう…こんな物を持ってたんじゃ疑われても仕方ない…現に俺も驚いてる…さすがの寛大な少年相手であっても疑いを持ってる…いや持たざるおえない…実際の所どうなんだ?」


俺は「本当に僕のなんです!」と主張するが憲兵が「まだ言うか!! A級の魔核を君のような子供が持ってる訳ないだろ!!」と言われ少しずつイラついてきた。その時ティブソンの後ろの扉から「なら、その少年が嘘をついてるかどうか確かめて見ましょ?」と言う声が聞こえた。


そこにはあの時ケヴィンを殴っていたパルシアという女性と馬車で熟睡していた女性が立っていた。

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