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旅立ちと戦い

2年後俺は7歳になった。

あれから2年間、エネルギーを限界まで溜めて発散、限界まで溜めて発散を繰り返してエネルギーを象力として溜められる容量を増やしていった。

今となっては4ヶ月間溜められるようになった。

まぁその分発散の威力は尋常じゃない程になり人が調査に来たら面倒なのでしばらく限界を越えるまで溜めるのをやめている。

2年間象力容量を増やす訓練をしてた訳ではない。容量を増やす訓練に並行し象力暴走に耐えられる肉体作りをしていた。

腕立て伏せ、上体起こし、懸垂、木登り、木渡り、などなど

色々とやり続け6歳と半年の頃6歳とは思えない程の筋肉量に鏡見て自分でも引いたが次の日には6歳相応の身体つきに戻っていた。

それ姿を鏡で見た時驚いたが理解したこれもまた『現象』なのだと言わば『筋密度(きんみつど)現象』


『金密度現象』長期的な筋トレをする事で筋肉を構成する要素である筋繊維(きんせんい)や筋原繊維(きんげんせんい)などの増加により筋肉の体積に対する中身の詰まりや密度が変化、向上する現象である


それに象力容量の4分の1程度に魔力も鍛えている

魔法についての情報はよく知らないため転生前のシルティアがノヴァ・アルバードに教わっていた『鑑定(かんてい)』や『空間(くうかん)』の精度を高めていた。

『鑑定』と『空間』の才能があったんだろうか?なんでその2つだけを学んでいたのかは記憶を探ってもよく分からない為、謎中の謎だ…


それに『空間』に関しては1度に使う魔力量が多い為今の俺では2回が限界だ…


初めの頃は生きるために森の中に行き食料調達で魔物と出会い死にかける事も多々ありその度に死にものぐるいで家に戻った。家の周りにはノヴァ・アルバードが張った強力な結界があり森に入って5mまでは魔物は存在しない。そしてその結界は不思議な事に記憶の中の情報によるとあと42年はもつらしい。大賢者は規格外である事を実感する。


1年程してからは体力もついて象力も少しずつコントロール出来るようになったため、ある程度の魔物は倒せるようになった。


本当にきつかった、だがこのきつい特訓ももう終わり、2年経った今俺は旅に出る。


荷物はリュックにナイフと書庫にあった薬草の図鑑に料理用の小さめの鍋と火を起こす火打ち(ひうちいし)など少し少ない気もするがまぁ良いだろう。


まずは街を目指すか えぇと確か…ノヴァ・アルバードが街に行く時はこっちの方向だったよな。

ワクワクしながら森の中を歩いて街まで向かう。


いや、確かにワクワクしてたよ、食料を取りつつ小さな可愛い魔物からある程度でかい熊の魔物を倒したりして街で売れる魔物の中心にある魔核(まかく)なんかも沢山取ったり初めて夜営したりとウッキウキで街まで行こうとしてたよ?

でもさァこいつは違うでしょ〜。


シルティアの目の前には赤いドラゴンが立ちはだかっていた。


「ギャァァァァ」


いや、ギャァァァァ じゃないよ…咆哮だけで鼓膜が破けそうだよ…他の普通の7歳児だったら泣くに泣きまくって気絶してるよ…ただでさえ過去ティアはドラゴンにいい思い出ないんだからさぁ しかもあの時のドラゴンより赤みがかってるし、あと普通に怖い!

やれるのか? まぁ無理そうなら逃げれば良いか…逃げる隙があったらの話ではあるが…



睨み合うドラゴンとシルティア


ドラゴンが先に動き爪をシルティアに振り下ろす

シルティアは危機一髪で後ろへ飛び避ける。

そしてドラゴンは間髪入れずにドラゴンブレスを吐き出す

避けようとするが間に合わず右腕に炎を浴びる


うっ…右腕で使えないな…

危ねぇー 死ぬだろうが!!言っても仕方ないけど!


とはいえどうする…策はあるが成功する保証はない…良くて相打ちだ…どうする…いや、1度死んだ身だ…なら死ぬ気でやってやろうじゃないか!!


象力全部使ってでもぶっ飛ばしてやる!!


脳内で現象イメージを構築そして範囲設定…準備完了


『天気現象 竜巻前兆』


シルティアとドラゴンの頭上 空に黒雲現れ、突如として豪雨そして雷がなり始める。


なぁドラゴン…竜巻の前兆って知ってるか?

雨は一つ一つが大きく雷鳴がし冷たい風が吹き始める

だが、『象力』による現象はそれらを増幅させる


ドラゴンはブレスを吐くが凍える程の冷たい強風が吹きブレスがシルティアに届く前に消えてしまい、

異常さを理解したドラゴンは翼を広げ飛び去ろうとするしかし重い豪雨が発生したせいで地面に落とされてしまう。

ドラゴンは負けまいと暴走し爪や噛みつきで襲ってくる。


おいおい…ここまでしても攻撃の意思が消えないって生粋の戦闘狂じゃん!

それにさっきも言ったでしょ?竜巻の前兆は雷鳴がするってそしてそれを増幅させるって事も…


その時雷鳴がし始めるがそれを気にも止めずに襲いかかるドラゴン

絶体絶命の状況下でニヤリと笑うシルティア


「死ぬのは嫌だが負ける気はないんだよね」


そしてドラゴンに雷が落ちる当然近くにいたシルティアにも雷が当たり両者共に倒れる

現象途中で現象師が倒れれば現象は中断されるがシルティアが起こした『竜巻前兆』は冷たい風、豪雨、雷と全て終えたためその後竜巻が発生した。


竜巻が発生した時その竜巻を屋敷から目撃した者がいた。


な、なんだあれは?! こっちは雨は降ってないし雷はなっていないって事は誰かの魔法か? 竜巻を起こすほどの魔道士があの森にいるのか? だとすれば何と戦っているんだ? いや待て最近色んな現象が到底人の生きれる場所じゃないあの森の奥の方でよく確認されている…魔物襲撃(スタンピード)の予兆か?…これは調査が必要だな …


???「ダリル!」


ダリル「はい」


???「五剣(ごけん)を連れてあの森…死地の大森林(しちのだいしんりん)フォルダスの調査を行う |準備が出来次第向かうぞ!」


ダリル「かしこまりました。バラガス様」

過去のシルティア=過去ティア

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