熾刀之世界 その弐
暗き高所の洞窟から、森を眺めていた私は
視界が眩らつき、壮観で雄大な森の鼓動に魂の回廊が飲み込まれている
、、、、
肉体と魂が逢わないのに、無理に世界に顕現をしているのか
胸に広がる波紋に、意識の糸が、揺らされているのか
永く続いてきた意識の規律が、ほんのすうこく
この世界に顕現したその刹那から、
魂の根幹からこの世界の森羅万象と噛み合わせを図っている。
ゔぅっヅズ
胸の中心が赤く燃えるように熱い。
まるで、本当に火をつけられたかのように、忽然、胸元が焼けるように痛む。
あまりの痛さに胸元を見ると本当に、
岩漿のように胸元が物すらをも溶かす勢いで昂騰してゆく。
抗いがたいその熱さに、意識の多くをもっていかれる。
ズレた世界の顕現を埋めるがために、心底の焔(魂の燄)が、干渉をうけ、
胸の奥 魂の領域に 別個の式を 読み込もうとしている。
猛絶な痛みに意識が奪われかけている中、痛みと覚醒により開かれた魂のチャクラが この世界からの変貌を余儀なくされる。
熾刀よ
"キコエテイルノカ"
神なる聲を聴くと
燄の波紋が胸の中心から全身へと広がる。
瞳孔が開く。
波動が眼光を支配し、眼の奥、意識の領域を熱き燄で埋め尽くす
記憶の廻廊にまで、入ってきているその"ホムラ"へ
私という自己の感覚ではなく、世界の放つ波紋と同調し、意識の輪郭すらも曖昧になる。
呼び覚まされることのない底で眠っていた前世の記憶が、神級の焰により、舞い立った。




