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心結乃熾刀  作者: 氣肚愛烙
《 Prologue 》
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3/14

哀愁のそのさきに

 崩れゆく意識のなかで、女神の声が聞こえた。

 これが夢なのか、それとも三途の御河《さんずのみかわ》なのか。


意識が朦朧とするなか、女神は朧気に語る。


「「そなたの咎は赦されるものではありません。

しかし、私はあなたのその表情をみたくない。

あまりにも、それは、報われないから。」」


 恋ふに、あなたの過ちは決して軽いものではございませぬ。あなたはその過ちをずっと悔いておられるのだから。

 しかし、そのひねんのなか永き悠久の時を、あなたはただ孤独に、悲しみに打ちひしがれながらも、天命を全うしようとした。

私には、あなたの魂を過去に戻すことはできないけれど、彼ノ者(かのもの)にもう一度、過去の責念も、その悲楚も、拭えぬのではなかったことを、証明する機会を与えようぞ。


 そなたの悲痛が意味なきものではなかったことを、私は、しっている。

 それも、単なる後悔ではなく、ずっと、あらゆる可能性を予測し、備えていたあなたのその力と熱き心行きを。

"なればこそ"



いざ、その力を振るえ。

救えなかった者の悲念すらをも超えて

次の生を授かりし、刀と共に。






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