出逢い
かなり急ぎでかいたので、また編集します。
壮観な景色だ。、
前世の記憶はまだ、ほぼ消えたままだ。
しかし、ルナとの記憶を取り戻せた。
だが、ここを脱するのは、どうも厳しい。
幾度か、巖の下をみて、降りようかと試みたが、巖はほぼ垂直かつ、標高は8kmにも匹敵する。
水平線近くに見える山の数々。
この巖は、本当に森の中心にあるのではないだろうか。
奥の方に大きな滝巖が、みえるが、ここからおそらく3日はかかる。
この辺りは時折、雲に隠れて、地面が見えなくなるが、夜は特に地上にいるであろう、獣たちに恐れる必要はない。
聞こえてくるのは、いくつかの、鳥や魔鳥の鳴き声だけだ。
基本的に人へは無害なはずだ。
それに、俺はもう一つ気付いたことがある。
俺の身体はどうやら、五歳児ほどの大きさをしている。というか、5歳児だ。
前世の記憶はあまり、しっかりとないが、
成人の身体をしていた気がする。
そんな曖昧な記憶に唯一、宝物ができた。
ルナだ。
ルナはあの瞬間、過去へ後悔を募らせてはいけないと伝えた。ただ、たぶん大きな過ちを犯したのだろう。
記憶の多くがいまは、欠損しており、思い出すことは困難だが、なにかがあったんだ。
戦火のなか、ルナが死んだことだけは確かだ。
なんの記憶も残っていない上に、この世界や場所、西暦もなにも知らない。
まだ、ルナの仇は討てない。
前世でおそらくだが、剣士をしていたのだろう。確証もない、推測だが。
俺はルナと記憶の廻廊での再会を果たし、
その後、再び意識が戻った。
ただ、、5日程たったが、前世への推測だけが、行き交い、結局確証も得られない。
堂々巡りの過去の追憶に、なにか、記憶の靄がかかっているような気がする。
加えて、五歳児の身体に空腹はかなり堪える。
幸い、巖には、雨水が溜まっており、渇死だけは間逃れたが、依然として空腹感は増すばかりだ。
この巖から降りることは叶わない。
詰みか。。
心の希望が途絶しかける。、
ルナとの約束をした直後にこの醜態。
環境があまりにも、過酷すぎる。
考えても仕方ない。少し睡眠を取ろう。。
強い空腹の中、寝るに寝れないが、無理にでも身体を休ませようと眼を瞑った。
ーーーー
ん、、なんぁ、、
ふと目が覚めると、辺りは夜だった。
月明かりが巖穴の端を照らし、巖穴自体が、軽く白い光に包まれる。
数刻ほど、経ったのだろうか。
少し冷え込んで寒い。
5日ほど、、この岩穴で過ごしたが、、
、、、
なんだか、いつもと夜風の雰囲気が違う。
ナヒのいる巖の頂点は、とてつもない標高で風は常に吹くが、なんだか、変な質感の風だ。
静寂から、這行し、徐々に強まる風
先程まで吹いた風とは、重厚感がちがう。
「なんだ、、? 」
風は徐々に甲高い音を上げ、轟き、鳥たちは群れを成して、巖山から離れてゆく。
なにかがあったんだ。
鳥が一斉に逃げるのは間違いなく嵐の前兆もしくわ、それに、準する、"何か" だ。
鳥が去って、完全に風の音も鳴らなくなった。
すると、突如、巖が、夜の静寂の中、不気味に幽光し始める。
巖の脈が碧色に、辺りが歪な雰囲気に包まれ、空気が禍々しい雰囲気で濁り始まる。
巖の岩脈は単なる碧色ではなく、オーラが脈動するように、巖脈をなぞって、その不穏な幽光を、醸し出す。
突如として静寂を突き破った巖の脈動。
その禍々しき凶兆に、頽廃を孕んだかのような、歪な巖の碧色の幽光
遠くから、獰悪な呻き声が鳴り響く。
突如、響く咆哮に、五臓六腑は共鳴し、
戦々恐々と逆立つ全身の毛は、なにか、とてつもないものがくるのではないかと。
身震いを起こす。
即座に状況を捉えるため、辺りを確認しようと、岩穴の端まで、移動しようとするが、
絶大な恐怖を前に、
身体はもうすでに、空腹で限界がきていた。
突如、襲いかかろうとしている碧色の禍々しさの渦に、身体は抗えず、虚ろな眼で
意識は飲まれようとしていた。。
ーーーー!!ファッッ
途絶しかけていた生の灯火に、
無から万華に、意識の一閃を切る。
巖の直下から、風を切り、華やかな紅き着物を着た女性が突如として現れる。
「絢煚さま!!ご無事か!!!」
突然の苛烈な聲に、遠き意識の輪郭は、
女性の風貌を捉える
その刹那、
後ろから黒龍の咆哮が、爆炎の如き勢いで空気を震わせる。
気の流れが、まるで、ヒリヒリと、焼き付けるが如く、場の雰囲気が、二人の命の秒針を、刻一刻、互いの瞳を見つめ、峻烈に追い込む。
だが、美しき紅き着物の女性など露知らず
獰猛な黒龍が、上昇し、巖を織成す廣き洞穴の全てを一瞬にして、埋める。
、、、!
暇がない。秒刻の駆け引きが生死の天秤を分ける。
篝はナヒを見つめ大声で叫ぶ。
「絢煚、、!!はやく掴まって、!!」
体感で、30秒程だろうか。、
突如として現れた黒龍が洞穴の前に立ち、獰悪かつ戦慄させるその巨顔を、躊躇なく近づけ
その中央に写るのは、美しくかつ、勇ましい紅き女性。
これ程までの恐怖のなか、果敢な雷厲風行をみせた。
その彼女の瞳に写る僕の姿は、火の粉が舞い散る龍の息吹とともに、紅く目を染めていて。
必死に叫ぶ彼女の表情は、まるで、運命を託すかのやうで。
俺は必死に走り、その女性の元へ、手を伸ばす。
頼む....
黒龍の顎から噴焔が迸るその瞬間
僕たちの手は、千載一合の巡り合わせを迎える。
辺りを囲む龍の吐焔
灼火の狭間、僕たちは光輝燦然に二人の出逢いへ想いを馳せ、
龍の灼熱と共に手を結びて、
この二人は共に転移を果たした。




