↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
心結乃熾刀  作者: 氣肚愛烙
第ニ章 絢煚の絆
PR
10/15

目覚め 不滅の刀

 充ちた。

 記憶の亡霊として、どれ程の時間を過ごしたのだろうか、


 "月光のルナ"


 思い出せたのは、女神の思し召しか。

 ずっと、空いていた大きな記憶の穴に、輝く月の砂が充たされたかのように


 それは、欠けたグラスが脆弱であるように

 易損であった心の器に、二度と壊せぬ月の結晶が、魂の器と混ざり逢い 不滅になり

 私の心へ讃美歌を贈る。

 もう二度と、失われない、愛しい記憶と熱い心の焰《ほむら》





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 満たされた心と共に、白昼夢のような甘い意識は、寧謐な心のなか、意識の旋律を取り戻す


 「あぁ、目覚めたよ。ルナ」


 記憶の廻廊から現在へ、

   深山幽谷の龍岩の塔へ


 (ふふっ、はりきってるねぇ)

 ふと、孤独な森の中、耳許でルナがそう囁いた気がした。

 



 壮大な景色を前にして、俺の心は怯むどころか、俄然、万能感に満ち溢れていた。

 無論、この世界の事はなにも、分かってはいないけれど、ただ、ずっと心の奥底で思い出せずにいた記憶を取り戻したのだ。

 延いては、俺はかけがえのない強き魂を、幾夜をこえて、手に入れた。

 記憶の忘却があったとしても、それは、可能性の道標を失ったことを意味しない。

 むしろ、多大なる恩恵と、共に記憶を白紙にして、新たに、この"心結乃熾刀"と共に記憶を紡ぐのだから、これ程心強いことはない。


 この心の焰刀は、幾度の困難が襲いかかろうと、篝火を燃やし、天下騒然たる世だとしても、決して不滅であろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。