後ろから押してぇ
ホラーテイスト
ワガママな車イスのジジイがいた。
電動付き車イスで移動してるのに駅員さんやコンビニ店員、飲食店の人にまで
「電池切れたらイヤやから後ろから押してぇ」
と電源を切り、電動なのに、駅員さんや店員さんに後ろから押させた。
忙しい時間に来て
「今、忙しいので今日は自力でやってもらえませんか?」
と頼むとブチギレた。
「お前は障害者差別してんのか!ワシらは外出歩くな言う事か!」
厄介な事にこのジジイ。上や議員にもクレームを付け文書を駅やコンビニに書かせた。
いかなる時でも◯◯様を後ろから消すなど介助をする
それにハンを押させた。
しかし、店や駅は過剰サービスである。
ある日、そんなジジイに天罰が下る。
駅でいつものように後ろから押してもらい外まで行こうとしたが、駅員のピッチに電話が入った。
「すいません。別件があるので他の者を呼んで来ます」
別の駅員を待ってると、駅員じゃない私服の兄ちゃんが来た。
「僕が押してあげますよ」
「お前、駅員ちゃうやんけ!誰やお前!」
男は何も答えず後ろから押した。
「ちょっと待て、もう外に出たから良いで。駅の中だけで良いねん。押すのは!」
男は無視して、外に出ても押し続けた。
駅員達はモニターを見ていた。
「急にあの押せジジイおらんくなったんやけど。モニターで確認したら、おったのに急に消えたぞ」
「急に消えるってそんなバカな…ホンマや!」
「もう消えたからいいやろ。あいつ鬱陶しかったし」
「文書捨てましょか」
「それは置いとけよw」
後ろから押してぇ。押してぇ…
富士の樹海に行くと、ジジイの声が聞こえてくるかもしれません。




