チリンチリン
男は自転車に乗る時はよくチリンチリンを鳴らす。
「どけコラッ!邪魔じゃチビコラッ!チリンチリン!」
「おい!端っこ歩けやチリンチリン!」
何もないけどチリンチリン!
男はバイクの免許を取った。ブォンブォン鳴らしまくった。
「どけや!ライダー様のお通りやぞ!ブォンブォン!」
「高速で渋滞関係ないの最高やわ!ブォンブォン!」
「チャリンコは端っこ走れブォンブォン!」
男は車の免許を取った。クラクションを鳴らしまくった。
「邪魔じゃ邪魔じゃ!どけどけっ!プップー!」
「前の車早よ動けやプップー!」
「渋滞の原因誰やねんプップー!」
男は交通事故で車イスになった。車イスにもチリンチリンを付けた。
「電車は俺が先乗るんじゃ!障害者いたわれ!チリンチリン!」
「何でこの店で食べられへんねん!狭いとか知らん!お持ち帰りやったらいける?ナメてんのか?俺は店で食いたいねん!障害者差別やぞチリンチリン!」
男に寿命が来た。そして生まれ変わった先は…
…時は世紀末、地球は核の炎に包まれた。だが、人類は死に絶えてはいなかった!
「おら、どけどけ!聖帝様のお通りだぁ!」
「ありったけの食料を持って来い!」
「おらっ!働けオラァ!」
「俺たちが法律なんだよっ」
「キャッ!」、「ひぃぃ〜」、「勘弁して下さい」、「もう許して」
「もう許して」と言ったのが男の生まれ変わった人物だそうだ。
周りに優しくしないと健常、障害関係なく来世が悪くなるらしい。




