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31、不穏な動き?

『だぁ〜疲れた〜・・・』


『お疲れさま♪』



2月7日。



楽しかった冬休みもあっという間に明け、俺達学生に定期試験という悪夢を見せるこの時期。

一週間に及ぶ猛勉強(ほとんど実央に教えてもらった)と俺の嫁、実央の励ましによりなんとか最終日の今日まで乗り切ることができた。要するに、99%実央のおかげだ。1%は俺のやる気な。



『手応えはどうだった?』


『徹夜で勉強しただけあってまあまあ埋まったぜ』



一番苦手な教科である数学をなんとかするために昨日は夜通し勉強していたのだ。夜、部屋で二人きりで勉強。何が起こっても不思議ではないが、結局何も起こらなかった。



ちなみに実央はもとからできる子だからテストなんて苦にもならない。だからこうして涼しい顔でいられるのだ。実際、前回のテストでは見事に学年トップの座に君臨した。



『実央ちゃーん!』



恋人とほのぼのな空気に割り込んでくる早百合。頼むから空気読んでくれ。



『あれ、直樹は?』


『事情があってね、先に帰した。それより実央ちゃん・・・』


『うん、ちょっと待っててね。圭佑、今日もちょっと帰り遅くなるけど、いい?』


『別に構わないぞ。晩飯は作って置いとけばいいんだろ?』


『うん!ありがと!じゃあね〜』



そういって早百合とどこかに行ってしまう。

ここ最近、実央と早百合は毎日二人でなにかしている。実央のことだから危ないことはしてないだろうが、いくら聞いても秘密だって教えてくれないことで余計に気になる。俺に言えないようなことってなんだ?



直樹も同じような状況だろうし、こんど聞いてみるか。でもあいつの考えはあんまりあてにならないけどな。


―――――――――――――――


『早百合がなにしてるかって?知らねえよそんなの、教えてくれないんだから。あああ・・・なにしてるんだゆりりん・・・』



聞きたくもないようなニックネームはとりあえずスルーしておいて、直樹も相当ほっとかれてるみたいだな。どうやら俺と同じ程度の情報しか知らないようだし、ここはゆっくり話し合うことにしよう。



『最近、早百合のやつ俺に冷たいんだよな・・・。なんかいけないことしたっけなあ・・・』


『お前いつも調子に乗ってるから愛想尽かされたんじゃね』



冗談まじりにそんなことを言ってみたが、直樹には少々きつめだったらしくさらに落ち込んでネガティブになってしまった。挙句の果てにはぶっ飛んだ想像もしてしまって手が付けられない。



『まさか他に好きな人ができたとか・・・いや・・・そんなことは・・・というか考えたくない・・・』



一向にやる気が起きない俺はしばらく様子を眺めていた。すると突然、直樹は何かを思い出したように顔を上げた。



『何か心当りでもみつかったのか?』


『圭佑・・・。実央ちゃんさ、きっと好きな人ができたんだ、だから早百合が付き添って応援してるんだ。うん、よし、納得!これなら説明がつく!』



待て待て待て待て待て待て待て待て。俺は直樹が言ったことを全面否定する。だってそりゃそうだろ、俺の嫁が浮気なんてするわけがない。天変地異が起きたってそんなことはありえない。



『直樹・・・早百合がいなくて辛いのはわかるが。だからといって実央に俺以外の好きな人ができるわけないだろ?それにそんなことが起こる確率は早百合のほうがずっと高い』



友達には悪いが止めを刺させてもらった。俺の嫁を疑った罰だ。

直樹はすっかりうなだれ、orz←こんな風になってしまった。俺は無視して教室をあとにする。



『まさかな・・・。実央が、そんなことあるわけないよな』

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