24、え?まじかっ!?
『さっき早百合が言ってたこと・・・』
そう言って近寄ってくる実央。俺の頭のなかでは心臓の鼓動が爆発しそうなくらい鳴り響く。
『実・・・央・・・・・・』
『・・・ねぇ・・・し・・ちゃ・・・う・・・?』
突然の誘惑に戸惑うものの、健全な男子である俺には理性なんてものはなかった。ついには実央と密着し、抱きしめる。
『実央、俺・・・』
『・・・』
実央は俺に体重を預け――
『・・・実央?』
『・・・すー、すー』
――眠りに落ちた。
『寝たんかいっ!!!』
とツッコミを入れたがだれも反応なんてしてくれない。みんな酒で(一人は違うが)グロッキーだったから。何だろうこの虚無感。
『あぅん・・・ふにゃぁ』
そ、それ以上はだめだ!糸が、理性の糸が!くそぅ、寝言可愛すぎるぞ、反則級だ!
ついでにしがみつかれてしまい、動けなくなってしまった。まあ時間も時間だし、もうこのまま寝ても構わないかな。
俺は実央の頭をなでなでして瞼を閉じた。
―――――――――――――――
朝・・・ではなく昼。
もはや昼である。起きたのが昼。最初に俺が起きて、その後に実央、早百合、直樹の順に起きた。直樹が起きた頃にはもう昼の1時を回っていたのだ。
『くっそ・・・二日酔いだー。頭いてー』
直樹がぼやく。実央や早百合にも多少の症状がでているようだ。でも俺は何ともない。酒に強いみたいだな、昨日も最後まで起きてたし。
各自で昼飯を食べ終えた後、今日(といってもあと半日)の予定について話す。
『俺らは別に何するとか考えずに来たからなぁ。適当にどっか遊び歩くか、ここでいろんなするかってとこだな!』
『そうね。圭佑、どっか行くとこない?』
なんだこいつらは。主催者じゃねえのか。と問うと、
『だってここ圭佑ん家じゃん。圭佑が主催でいいじゃない』
とのことです・・・。いつの間にか俺が主催者か。まぁそんな大層なもんじゃないし、いいけどな。
それより、どっか行くとこか。この近くだったらやっぱりあそこか。
―――――――――――――――
『わぁー!圭佑見て見て、これかわいいよ!』
実央が目を輝かせてはしゃいでいる。俺は実央に手を引かれ、電子音で騒がしい店内を歩き回っていた。
ここはゲームセンター。今思えば、実央と出歩くことはあまりなかったし、デートもほとんどしなかったから、いい機会だな。俺の長年培ったゲーム技術を見せるときがついにきたか。
今日の腕は冴えていた。クレーンゲームではぬいぐるみを2つ同時に取ったりと、好調だ。それもこれも全て、
むきゅ。
『やぁん!またぁ〜!』
実央のポニーテールをもっきゅもきゅにしているからである。もきゅもきゅしてると何故だか命中率が格段に高くなる。
もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ
はぁ〜〜〜〜〜。い や さ れ る 。
『ふにゅぅ〜・・・』
なんか実央が諦めてきている気がするけどとにかくこの感覚がたまらない。もきゅもきゅ最高。ある意味中毒だな。
しばらくもきゅもきゅを堪能したあとはゲーセンをでて適当にブラブラ歩く。ちなみにゲーセンでしたことは、袋いっぱいにぬいぐるみをとったことと、もきゅもきゅのみである。
『圭佑、どっか行くあてでもあるのか?』
『いや、ない』
直樹の問いはほとんど興味ないから反射的にスルーの方向で。
てか、ここから何したかまじで覚えてねぇ。もきゅもきゅしか頭になかった。実央が可愛すぎるのがいけないんだ!というわけでこの話は終わり!もきゅ!
『ふにゃぁ!』




