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23、お泊り会?!

『お前ら、ここに泊まるつもりか?!』


『『そのつもりだけど、なんか問題?』』


『いやいや、問題だらけだって。だいたいなんでうちなんだ。』



普通、いきなり来て2人も泊めろなんて言わないぜ?しかもカップルで。まぁ早百合には実央の件で心配かけたから結局承諾せざるを得ないわけだがな・・・。



『ねぇねぇ、何しにきたの?』



目が覚めてきた実央が問う。それに早百合が答える。



『ん?そりゃあこの時期は忘年会だよ!んでついでに新年会までやろぅってわけ♪』


『『忘年会?!』』



実央と俺は目をまるくして聞き直した。



『そっ!だから泊まり込み!まぁまぁ、ここは何にも考えずにパーッと騒いじゃお♪』


『すごーい!ありがと早百合ちゃん!!』


『おいおいおい』



盛り上がっているところで申し訳なかったが重要なことなので割り込むことにした。



『ちよっとまてよ?たしかにうちは広いし部屋も布団も余ってる。でもまだ26日だぜ?さすがに1週間弱もつだけの食料はないし、金もそんなに余ってねぇんだ。うちは親からの仕送りだから貯金もないしな』


『えー、なんだよ使えねえー』


『全く、期待ハズレね。もっともてなしてくれるかと思ったのに。――なんてね、ウソウソ!ちゃんと自分の食費くらいはだすわよ』



とりあえずそれなら一安心だな。



『はぁ・・・おっけ、わかったよ』


―――――――――――――――


俺と実央は近所のスーパーに食料の買い出しにきていた。早百合いわく、人が集まったらとりあえず鍋らしい。だから、鍋の材料の買い出し。



実央がへんなものに挑戦したがるのをなだめながら買い物をする(ちなみに一番「無い」と思ったのは牡蠣フライだった。冷凍牡蠣は買うことにした)。



『よし、こんなもんだろ。会計済ませてさっさと帰るか』


『うんっ』



スーパーをでて帰路につく。左隣りに実央がいて、右手にはレジ袋。



『ね・・・、手、つなぐ・・・?』


『あ、・・・おう』



ぎこちない手つきでお互いの手をとり指を絡ませる。



やべぇ、手に汗かいてきた。



実央っていつもは何考えてるかわからないのに、二人きりになったとたんに乙女になるんだよな・・・。恥じらう姿が愛しくてたまらない。



自分の心臓の鼓動が聞こえそうなくらい心拍数が高いのがわかる。実央も、呼吸が目に見えて多いから多分同じなんだろうな。



そうして、結局は会話無しで家まで歩いたのだった。近所のスーパーに行ったのだからすぐについてしまうのだ。



玄関の扉を開けて中に入り、お互いの手は離れてしまう。もっと繋いでいたかったんだけど。



『あ、おかえり〜』



と、鍋の準備をしていた早百合が迎えた。


―――――――――――――――


鍋パーティ。まぁこいつら二人はしばらくうちに居座るからさほど大きなイベントでもない。普通に食べて、高校生らしく騒いで、平和に終わった。



問題はそこからだ。



誰か(おそらく直樹だろう)がどこからともなく持ってきたいろんな酒のせいで、皆のテンションは上がる一方だった。そして早百合がとんでもない言葉を放った。



『ねぇ〜〜実央ちゃぁ〜〜ん、圭佑とはいつやっちゃうのぉ〜?』


『えっ・・・やるって・・・?』


『そんなの〜、えっt―――』


『こらぁ!俺の嫁に変なこと吹き込むんじゃねぇよ!!』


あぶねぇ、間一髪、危険単語は言わせなくてすんだぜ。



『やらないんなら俺が貰っちゃうぞ〜』


『『何言ってんだてめぇは!!!』』



早百合以上にとんでもなことを言った直樹に、俺と早百合の裏拳が前後から挟み撃ちにする!強烈なダブルツッコミを食らった直樹は酒の影響もあり、伸びてしまった。



『まったく、直樹にはいつものお仕置きを2倍にしてやらなきゃ』



あれ、なんか変な単語が聞こえたな?早百合の本音でこいつらの馴れ初めが見えた気がする。


―――――――――――――――


しばらく呑んでいたら、早百合も力尽き大の字で寝てしまい、起きてるのは俺と実央だけ。それにしても早百合がはしたない、こいつたしか学級委員だったよな?こんなんでいいのか?



『ね、圭佑』



不意に実央に呼ばれた。



『さっき早百合が言ってたこと・・・』



俺は心臓が再び高鳴るのを感じた。

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