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17、・・・!

『くそっ、実央・・・どこにいるんだ・・・!』


―――――――――――――――


スーパーからの帰り道、早百合からの電話の内容に呆然としていた俺は何も考えられなかった。



『ついさっき実央ちゃんから電話が来て、「人を刺しちゃった、どうしよう」って・・・。「圭佑には言わないで」とも言ってたわ。場所を聞いたら切れちゃって・・・』


『俺に言うなって?』


『うん。でもやっぱり知らせた方がいいと思ったの・・・。とにかく、クラスの皆に呼びかけて探してもらうわ』


『スマン・・・俺も探してみる』



電話を切り、すぐに走り出す。なんで実央を一人で帰したりしたんだ、俺は・・・!



しかしなぜ実央が人を刺したりするんだ?もう何がなんだか、わけがわからない。



『くそっ、実央・・・どこにいるんだ・・・!』



そうつぶやいて道を曲がったとき、人の群れと、道路の端でうずくまって震えるポニーテールの少女をみつけた。



『実央?!』


『・・・圭佑・・・?』


『早百合から聞いたぞ、なにがあったんだ?』


『早百合ちゃん・・・言っちゃったんだ』


『いいから教えろ!なにがあった?!』



実央は自分の手を見つめながら、弱々しく消え入りそうな声で言った。



『どうしよう圭佑・・・あたし、殺しちゃったかもしれない・・・!』



実央の服や手はおびただしい量の血で汚れていた。周りを見渡すと、人だかりの隙間から、腹にナイフが刺さり倒れている男が見えた。救急車は野次馬の誰かがすでに読んだみたいだ。



『お前が・・・やったのか?』



実央は膝に顔を埋めて話す。



『いきなり・・・あ、あいつが・・・ナイフ持って・・・襲ってきて・・・連れてかれそうになって・・・抵抗したら・・・ナイフが・・・あたし・・・怖くて・・・!』



それを聞いて俺は内心ホッとした。実央が自発的にやったんじゃないんだ。それなら実央は罪に問われることはないだろう。



『いいか、実央・・・今から警察に行って、お前が襲われて抵抗したことを話そう。俺もついてるから。』


『・・・うん』


『立てるか?』



俺は実央の体を支えて歩きだす。その後すぐに救急車が来て、男は運ばれていった。


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