14、変わる日常
頭が、痛い――
あ、なんだろ、なにか・・・
――『おい、実央?どうしかしたか?』
『え?』
『頭痛いのか?』
『えと、うん、ちょっと痛いかな・・・』
『なら早く帰って寝た方がいいな。練習に影響したら早百合に悪いしな。歩けるか?』
『ちょっとフラフラするかも』
『よし、おんぶしてってやろう。のれよ』
実央が俺の背中に体重を預ける。
実央は耳元で喋りかける。
『前にも圭佑におんぶされて帰ったことあるよね』
『そうだな。前はほとんど寝てたけどな』
『エヘヘ・・・圭佑の背中はあったかいから・・・すぐ眠たくなるよ。家まで、いいかなぁ?』
『ああ、ゆっくりしてろ』
しばらくすると実央は寝息をたてていた。どうも最近、実央に元気がない気がする。俺の家に来た直後はもっとハキハキしていたはずだ。
ただ体調が悪いだけならいいのだが・・・。
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あれから一ヶ月弱が過ぎ、文化祭の前日になった。
実央は日ごとに元気を取り戻し、笑顔を頻繁に見せるようになった。
やっぱり俺の気のせいだったかな。
早百合や他のクラスメートたちともすっかり仲良くなり、もう転校生として見られることはなかった。
実央が俺達の日常となったという実感がはっきりとある。
『実央』
『んーなぁに?圭佑』
『いや、呼んでみただけ』
俺もどんどんおかしくなっているが・・・。
『圭佑』
『ん、なんだ実央』
『あのさ・・・』
『?』
『エヘッ♪呼んでみただけ』
なんだこいつ、惚気か。え、人のこと言えない?ほっとけよ。
俺は可愛い嫁の頭をわしゃわしゃする。行動に特に意味はない。やりたかっただけだ。嫁が可愛くてなにが悪い。
このままでは読者の怒りが聞こえてきそうだ。そろそろ本編に戻らないとな。反省。
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『さぁみんな、明日はついに私たちの晴れ舞台よ!各自イメージトレーニングを最低3回はしておきなさいよ。じゃ、解散』
前日の練習を終え、早百合が声を張り上げる。思えば苦しい1ヶ月だった。台詞を覚えるのにかなりてこずったせいであまりスムーズにはいかなかったからな。
今日のリハーサルはなかなかの出来だと思うぞ。いやぁ俺も進化してるね♪
『圭佑、帰ってごはん食べよ!』
『あ、帰りスーパーよるぞ。食材がない』
『じゃあプリン買って!(キラキラ』
うっそんなキラキラした目で見られるとにやけるじゃねえか。実央がおねだりを覚えて困るぜ。まぁ可愛いから許すけど。
『しゃーねえな、一個だけだぞ』
『やったぁ♪』
やべえ、嫁可愛すぎ萌える。




