にゃは!
ピエロの動きは速いものの、ペスト医師に比べればまだ、対処できる。俺は盾を構えた。
「猫助、また俺の手を獣のやつにしてくれ」
「あんちゃんも戦うんか?」
「当たり前だろ」
俺の手に毛が生え始め、すぐに獣になる。
「あんちゃん、作戦があるんやが」
猫助は俺の肩に乗る。そして、耳打ちした
「にゃは!!」
ピエロはまだジャグリングを始める。だが今度はボールではなく、でかいナイフだった。
ピエロはそのまま走り出す。
「よし、あんちゃん、言った通り作戦開始や!」
俺はピエロと向かい合う。もう5匹猫助を召還した。
すべての猫助は一斉に四方八方に散っていく。ピエロはどこかに消えた猫助を少し気にしつつも、かまわず俺に向かって走り続けた。俺もピエロに向かって走り出す。
次の瞬間、木から猫助が飛び出す、猫助のパンチは見事にピエロの顔面に当たった。刹那俺のパンチが続いた。ピエロは頭が90度に曲がる。だがポップに首を戻した。
「にゃは!」
「どうだ?効いてるっぽいか?」
「妖力量がほんの少しやが、減ってる感じやな」
「結構いい感じのが入ったと思ったんやけど」
「いい感じのは入っとる。せやけど妖力量が多すぎるんや」
ピエロはまたナイフを回し始めた
「お疲れーあずきちゃんやっぱ強いね。普通に負けそうだったし」
「そのセリフは負けた人が使うもんだよ」
「ま、結局僕もリリスちゃんに負けたんだから一緒だよ」
「リリスはまだ戦ってるの?」
「もうそろそろ終わるんじゃないかな」
文豪は手に持っていた缶ジュースをあずきに差し出す。
「今回の試験は今までの階級か今回の結果の階級か選んでいいって形だし本気で挑んだ人も少ないんじゃないんかな」
「君は結構全力だったみたいだけど?」
「知っての通り、僕はあんまり依頼を受けないから戦う機会が少ないんだよ。だから体がなまらないようにこういう時は全力だよ」
あずきが缶ジュースを開けた。プッシュっと炭酸のはじける音がした。




