君はジャグラーって知ってる?面白いよ
猫助の腹に槍が刺さる。腹の中の空気が押され猫助が「ぶはっ」と大きく息を吹きだすと、その風はリッツを吹き飛ばした。
それが見えた時、俺のすぐ前までピエロが近づいていた。ピエロはパステルな玉をジャグリングし、俺目掛け投げる。
「シールド!」
玉は盾にはじかれ俺の足元に落ちる、地面に触れた途端爆発した。
「にゃは!」
黒煙が視界を奪うなか、ピエロの声がしてくる。だが、どこから出てくるのか全く予測できない。
「俺も波紋つかえたらな⋯。これが俺の最後の波紋だぜ。受け取ってくれー!⋯なんて」
俺は盾を両手に持ち、どこから来ようと一撃は止めてやる⋯その姿勢で臨む。
暗闇から一瞬、白いものが見えた。俺は両方の盾をその方向に構える⋯
だが白い何かは全く動く気配を見せない。霧が少し薄れたので目を細めると、それはただの白い風船だった。そして突然風船は割れる⋯
「にゃは!」
足元から声がした⋯。俺の真下にピエロが仰向けで寝転がっていた。俺が恐怖で固まるのをピエロは「にゃは」と笑いながら俺の腹部を蹴り上げる。俺は後ろに飛ばされた
ピエロの軽薄とした感じとは一変、蹴りはとても重く体の内から攻撃されたかのような痛みがある。
ただの殴打だが、あと数回喰らえば致命傷になるだろう。本能がそういった
「にゃは!」
煙が散消し、ピエロがはっきりと見える。
俺がピエロの攻撃をおびえているのを分かっているかの如く、ピエロは笑う。
「猫助」
俺が呼ぶと猫助が出現した
「あいよ!わいやで。って言ってもオリジナルの方は今リッツと交戦中やから、偽者のわいが担当や」
猫助と見た目は全く同じだが声が少し高く幼さを感じる。猫助は爪を逆立てて
「こいつを殺すんやろ。任せい。どうせ不死身なんてはったりやで」
猫助は堂々とピエロを凝視する
ピエロはまたジャグリングを始めた⋯




