死んでから物語が始まるゾンビはなろう系みたいだね
すぐにもう片方の腕もコンクリートを突き破る。最後にコンクリートは崩れ落ち穴となった。
体を出したのは、ぼさぼさの髪で目玉が片方無い⋯。今翔太が切り落とした瞬間に腕が戻ったのを見るにそれはゾンビであった⋯全身を出したゾンビは天に向かって咆哮する⋯
耳をつんざく音に俺たちは耳を塞ぐ。と同時、誰もが戦闘態勢を取った
「翔太さん。ここは俺がやります。少し離れたところで待機をお願いします」
翔太はなまはげになり飛び掛かる。包丁を固く握りゾンビに突き刺す。
だが、ゾンビは微動だにせず、包丁の刺さったまま翔太を殴り飛ばした
体勢を立て直し再び突撃する。ゾンビの右手を切り落とす⋯
ゾンビは「うがー」と口を開くだけで、反対の手で翔太に拳を振るう
翔太は包丁を構え守るも、だいぶ後ろに下げられた
「物理攻撃が全く効いてなさそうですね⋯。となると猫助さんが戦った方が良いかもしれないです」
「別にええんやが、さっきから周りで波紋の抵抗がいきなり出始めたんやけど⋯」
「え?」
俺はひょうきんんな声をあげる⋯
すると⋯周り一面の地面からヒビが出始めてきた⋯
「⋯まさか」
翔太の考えは当たる⋯あちらこちらの地面から手が出始めた⋯
俺たちは一斉に逃げ始め、薄暗い中を走り続ける。
後ろからは続々とゾンビが走って追いかけてきている
「ゾンビって走れるのかよ」
「映画によっては走ってますよ」
「にしても速いなぁ。これ一回道間違ったら詰むで」
幸い道は一本道だが、ずっとこれが続くかわからない。お化け屋敷だから迷路的なのは無いと思うが、走りにくい道に出会ったらすぐ追いつかれてしまう⋯
「猫助さん。でかねこになって壁を壊して外に出ませんか?」
「あいよ!分かった。しっかりつかまっとけよ!」
猫助はすぐさま俺と翔太をつかみ、体をでかくする。
ゾンビに触れる直前に猫助は建物を突き破った。
外は依然として四方八方が戦いあっているが、ところどころゾンビのようなのも見える⋯
「ゾンビが結構いますね。もしかしたら感染するのかもしれないですね」
「ゾンビはかなりめんどくさいなー」
その時、花火が上がった。綺麗な花火だった
もう喜劇は始まっていた




