お化け屋敷だけで何話使う気なの?
「今ってどのくらいの数が戦闘不能になってるとかって分かるか?」
「正確な数は分からんけど、例年の感じやったらもう半分くらいが減ったんちゃうかな」
「なら順位ポイントはいい感じか」
「せやな。一人倒してるし悪くないと思うで。けど言うても一人やからあんま過信は禁物やで」
「倒した敵が撃破ポイントを持っていたら、それと同じだけのポイントがもらえるのでまだチャンスはありますよ」
「そうだけど、それだけ敵も強いってことだろ?翔太がいてくれるにしても勝てるかな⋯」
「てか兄ちゃんは今何ポイント持ってるんや?誰か倒したんか?」
「今僕は18人倒して持っている撃破ポイントは120ですね」
「「120??」」俺と猫助の声がかぶる⋯。驚く俺達二人に翔太は平然と
「まぁ5年間も妖怪なので慣れているのもありますし」
「⋯わいは生まれてからずっと妖怪やがな⋯」
どこか言いようのない悲しさの帯びた声だった。俺もまだ妖怪になったばかりとは言え、これから強くならないといけない⋯高く望むならあずきにもっと良い対応をしていただけるよう、あずきよりも強くなりたいものだ⋯
「強くなるにはどうすれ⋯」
「宗太さん、静かに⋯誰かいます」
打倒あずきにとアドバイスを求めようとした俺を翔太が止める⋯
「敵か?」
「敵だと思います。だけど、いきなり近くで妖力の抵抗が出てきたんで、よくわからないです」
「あの波紋は使いこなすのむずし、精度もあんま期待しすぎるもんちゃうからな。ほんでそれはどこにおるんや?」
翔太は人差し指をそっと下に向け
「⋯⋯下です。真下から反応があります⋯」
下は見えないが、体感的にコンクリート。耳を澄ますとパキパキ何かが割れる音が聞こえてきた⋯
そして完全に砕ける⋯中からは手が飛び出してきた⋯
「っひ。手?」
それは人間の物でもなければ、お化け屋敷の小道具でもない。一目見た瞬間そうわかった。
何せ皮膚はボロボロになり、鼻を溶かしそうなほどの刺激臭だった⋯
その瞬間、翔太が腕を切る⋯。
腕はボトリと落ちた、
だが、切られた断面⋯腕はまたすぐ生えてきた




