僕に任せてください
「では猫助さんは宗太さんの護衛をお願いします」
翔太がなまはげの姿になると同時に戦闘中の猫助はスッと消え、俺の真横に現れた。
ペスト医師はステッキを構え直してネズミを操り翔太を囲むも、包丁を一振りするとネズミは軽く吹く飛ばされていった。
「翔太とは出会って短い言うてたからあんま知らんかもしれんけど、あいつ何者なんや?」
翔太の包丁とペスト医師の出刃包丁が重なり火花が散る。体術では翔太が優勢だった。
「わからねえ。けどあずきはすごい警戒してたよな」
「当たり前や。妖力量とかオーラからしてもワイらなんかとは別格、もしかしたら本気のあずきはんと同じくらいまで強いんとちゃうかな⋯。あいつの妖力の濃さ、どす黒いで⋯」
猫助は割と綺麗な馬に乗る。俺も乗ろうかと足をあげると「あんちゃんまで乗ってどうする」と笑った
その時、翔太の包丁がペスト医師の出刃包丁を割る、翔太はすかさず反対の手に持っていた包丁でペスト医師の仮面を切った⋯
仮面はぱたりと二枚に分かれて落ちる。中には何匹ものネズミが入っていた⋯⋯ネズミは「チュウ」と鳴くとばらばらに散っていく。それに合わせメリーゴーランドを囲んでいたネズミの四方に散っていった
「やったのか?」
俺は翔太に声をかける。翔太は首を振りながら
「いえ、もともとあれはペスト医師ではなく、ただのネズミだったみたいです。きっとペスト医師がネズミを操って僕たちを攻撃していたんだと思います」
翔太の包丁にはネズミの血と思われる紫色の何かがべっとりついている。さっと包丁で汚れを落とした。
「ここはこのエリアの真ん中ですので場所を変えてもっと安全なところにいましょう」
辺りには何人かの妖怪が戦っている。俺たちは急いでその場を後にした。




