ネズミを恐れすぎでは?
「ここはメリーゴーランドですから、せっかくなら回っているほうが良いですかね」
そう言うとネズミがメリーゴーランド一周をぐるりと取り囲む。そして一匹のネズミがボタンを押した。
押されたボタンはピカピカ光りながら「皆様と奏でる魔法の白馬、ピエールが始まります。終了しましたら従業員がシートベルトを外しますのでそれまでは安全のため動かないようお願いします。それではいってらっしゃーい!」と男性スタッフのアナウンスが流れた。
するとボコボコの会場がゆっくりと動き出した⋯。
馬でも馬車でも乗るメリットは一切ないので、俺と猫助は動く地面に乗る。
ペスト医師はステッキを握りながら
「乗られないのですか?少し壊れているのもありますが乗った方が楽しいと思いますよ」
猫助はそんな言葉耳に止めず、馬を何頭も渡りながらペスト医師に近づく。
俺にはネズミが何匹も襲い掛かってきている。「噛まれれば死ぬ」そう思い続け必死で飛びついてくるネズミを盾ではじき返す。それでも徐々にネズミは俺を取り囲み始める。
一匹のネズミが俺の足にかみついた。痛みを感じると同時にネズミを振りほどいたが、足は見る見るうちに青黒くなっていく⋯次の瞬間、俺の足は切り落とされてた。足はボトンと落ちる。が俺の膝から下には足がついていた⋯
「え、⋯え?」
困惑する俺を置いて、そいつは周りのネズミを一撃でなぎはらうと俺の方を向いて
「遅くなりました」
と頭を下げた⋯それは翔太だった
「おやおや、お友達ですか?私の知らない方ですね。よろしければそちらも方もご一緒⋯」
話途中、翔太が包丁を投げる。ペスト医師の仮面に突き刺さった
「ペスト医師はとても強い相手ですが、仮面が弱点で壊れればその時点で死にます」
「そりゃナイス情報だ。てか俺の足は治ったってことでいいのか?」
「はい。毒が回っていたので切り落として、その後すぐに妖力で治しました」
「痛くなかったけど」
「毒で感覚がまひしているところギリギリを切ったからだと思います」
しれっと翔太はすごいことを言う。俺は足を触った。感覚がある俺の足だった




