いいお茶ありましたで
「これからどうするの?普通に平凡な暮らしをしながら、何か問題が起きたら退治していくつもり?」
「大体そんな感じです」
「その退治する対象に私たちが入る可能性はあるのかな?」
「いえ、ありません」
翔太はきっぱり答えた。
「そう。ちなみに私たちの仲間になる気はあるの?」
俺は固唾を呑んだ。もしならないと言ったら、用心深いあずきのことだから脅威とみなされて翔太が殺されるのではと思ったからだった。翔太はこれにもきっぱりと
「皆さんは悪い妖怪を倒していっているって聞いてますので協力していきたいと思っています。微力ではありますけど」
ちょうど猫助がお茶を持ってきた。湯気の立った緑茶だった
翔太は出されたお茶を口に運んだ。
「あんちゃん。高そうなお茶しかなくて使ってもうたけど良かったか?」
「え、何て名前だった?」
「えっとなぁ。でかーいお茶ってやつやったと思うで」
「⋯⋯⋯それお父さんが職場に持っていくやつだ⋯」
「へ?もしかしてわい、やってしまった感じで?」
「0と1は違っても1と2は同じ。猫助、私の分のお茶も入れてきて」
「ちょなにやってんだ。お父さん起きたらぶち切れだぞ」
「僕飲んでしまったんですけど⋯」
「いや、翔太はまぁ大丈夫だ。出されたものを飲んだだけだし」
「あずきはん、冷蔵庫にこのお茶似合いそうな和菓子ありましてけどそっちもどうですか?」
「どうですかじゃねえよ」
俺は猫助をありったけの力で殴る。猫助の頭には真っ赤なたんこぶができた
それを見てあずきと翔太は声を合わせて笑った
それからすこし翔太と俺たちは話し、俺の家を除いて明かりのついた家は辺りに一つも無くなっていた
その明かりのついた家の屋根で、一人文豪はパイプをふかしていた




