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妖し少女あずき  作者: 椎名 園学


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きゃきゃきゃ

あずきは飛び起きてリボルバーの引き金を絶えず引き続ける。数発は血女にあたってはいるものの、攻撃はあまり聞いていないように見えた。

「きゃきゃ」

血女が手をたたく。出てくる血の量が今までとは比べ物にならないほど格段に上がる。

あふれ出る血のせいで血女の姿は見えなくなり、血は俺たちに迫ってきた

「あずき⋯」

「ここを離れるよ」

あずきが俺に真剣な表情で俺の手をつかむ。直後、滝のようにあふれ出ている血の中から血女が飛び出した。血女はこぶしを握ってあずきに殴りかかる。あずきは空中にいる血女をリボルバーで打つも、大したダメージが入らない。至近距離に入りあずきも拳を握って二つの拳がぶつかり合うも、その差は歴然であずきは簡単に殴り飛ばされた

血女がゆっくりあずきに近づく⋯俺は急いであずきを抱え猫助と共に階段を駆け上がった

「猫助、この血女のことなんか知らないのか?お前は妖怪のこといろいろ知ってるんだろ?」

「すまんが全く分からへん⋯。さっきあの血に触れたら妖力がうまいことねりにくくなったくらいや」

「それとあの妖怪は学校の怪談のおおとり⋯血女。猫助の言った通り多分あの血には妖力を乱す効果があるよ。それもかなり強力な」

「ほんなら、まだ体力に余裕あって血をあんま食らってない、わいかなまはげが戦ったほうがええんじゃないですか?」

「いや、」

あずきが俺に抱えられたまま首を横に振る

「あのなまはげは知ってる人であるけどまだ確実に味方とは限らない。嘘をついている可能性もあるし」

あずきは翔太のことをまだ信用していないという様子だ。あずきが依然言っていた「麻生翔太についての情報が見つからない」ということも強い原因になっているだろう

「とりあえず、私たちは屋上を目指そう」

「いいけど、どうして屋上なんだ?何かあんのか?」

「屋上だったらアナウンスの妨害がかからなそうだからね」

「ピンポンパンポーン」

あずきが喋り終わった直後、またアナウンスが流れた

「現在、血女は三人の頭上にいます」

俺たち三人はすぐさま上を見上げる⋯俺たちの真上に血女は笑ってい。血女はすぐさま拳を振りかぶる。

あずきが防ごうと手を伸ばすのもむなしく、血女はあずき越しに俺たち三人を殴りつけた。

あずきから衝撃が伝わり、学校が揺れる。直後地面が崩れ、俺たち三人は一階にたたきつけられた


砂埃が舞う。倒れた俺の体は全く動かなかった

二階から血女が見下ろし、垂れてくる血が三人の体にどっぷり浸る

俺は頭を無理やり動かしあずきと猫助のほうを向いた⋯

猫助はまだ何とか大丈夫そうといった感じだったが、あずきはてけてけと色なしあずきとの傷が蓄積してさっきの攻撃が致命傷になってい

「猫助⋯宗太を連れて離れて⋯」

「あずきはんはどうするんですか?⋯」

「私はこいつを倒す⋯」

「いや、無理だ、もうあずきもボロボロだろ。なんとかみんなで逃げて、戦うなら戦うで少し回復してから⋯」

あずきはふらふら立ちあがり、俺を持ち上げ猫助の隣にそっと置いた

「時間が経てばこいつはさらに強くなる。今しかない」

あずきは顔色を変えまっすぐ血女を見た




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