君は狗派?狐派?
「へ?死んでねえの?」
「私の予想だけど、三匹同時に倒さないとダメなんだと思う」
後ろには今死んだはずの狐とあずきが何とか終わらせたと思っていた狗の姿が見える
「だから今から猫助と合流してタイミング合わせて倒すってことか?」
「君にしては物分かりがいいね」
狗の体は狐よりでかく、俺が嚙みつかれでもすれば腕くらいぽろっととれるだろう⋯
「君の思っている通り、人間の君は攻撃をくらったらほぼ死ぬと思ってくれていいよ」
「⋯狸はどんな感じなのか分かるか?」
「狸は動きがすごい遅いけどその分攻撃力がとても高い。君が正面から喰らったら内臓が飛び散って手足くらいしかまともなものは無いと思うよ」
「⋯俺陰から見守ってるだけじゃだめですか?」
「その時に他の妖怪に襲われたら助けれないから残念だけど君にも来てもらうよ」
俺はあずきに抱えられているので、正面が見えない代わり後ろが見える。後ろでは狗と狐が止まって何かをしている。狐がしっぽを狗の前に出して、それに狗が乗る、狗を乗せたまま、狐はしっぽを振りかぶる
「あ、あずき!!狗が飛んでくる!!」
そう言った直後、狗が剛速球で飛んできた。あずきは咄嗟に窓ガラスを突き破って避ける。だがここは二階。体全身から自由落下を感じた。
あずきは軽く地面に着地し、衝撃は俺にまで広がる
「危なかった。君が言ってくれなかったら私の死に場所が君みたいな人と一緒になるところだったよ」
「心配するとこ、そこじゃねえだろ」
あずきは走りを止めない。あずきが地面におりて数秒後、狐と狗がそろって降りてきていた
「じゃあ君はどこで死にたいの?」
「そりゃあ肉体的未成熟児の絶対領域付近に顔をうずくめて死にたいな」
「本当にきもいからやめて。食べさせるよ?」
動物である以上、狐と狗の走る速度はあずきに勝る。そこまで距離は無くなっていた
「見えた。やっぱり狸と猫助だったら猫助のほうがだいぶ強いみたいだね」
目の前のグラウンドにはでかい状態の猫助が狸と戦っていた。だが猫助に傷一つなく、狸だけがぼろぼろになっていた
「あずきはん、これ倒しても倒しても復活しますわ。妖術の何かやと思いますけど」
「三匹同時に倒す必要があるみたいだよ。だから連れてきた」
「あーそうでしたか。ほなわいは狗倒し続けまっから、あずきはんとあんちゃんでそっちはお願いします」
そう言いながらも猫助は巨大フォルムで狸を殴る。重い一撃をくらった狸はそのままダウンした
「じゃ、私たちはこっちだよ」
あずきはいきなり、体を真後ろに回す。遠心力をもろにくらい、正しく映った視界には狗と狐がすぐそこまで迫ってきている
「ほうきもって。狐は私が、君は狗を」
あずきはそれだけ言って狐の方に向かって行く。俺はほうきとちりとりを構える。三者それぞれが敵と対峙を始めた




