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妖し少女あずき  作者: 椎名 園学


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46/50

そっちは任せるよ

さかのぼること少し前、宗太と猫助を送り飛ばしたあずきは単騎で女子トイレに向かった。

前学校に侵入した時、戦っては無いが二宮金次郎を見かけたあずきは妖力とオーラから二人なら勝てると踏み、今回は時間をかけないように分担しようという魂胆だ。

「廊下で戦うからでか猫の姿にはなれないだろうけど、猫助となんだかんだ活躍している宗太なら何とかなるね」

女子トイレについたあずきは指をならす。蛇口から水が垂れる音だけが響いている

中に入ると一個目二個目三個目一回ずつ個室に向けリボルバーを引く。壁にめり込む音が響く。三つとも中には誰も入っていなかった。となると残るは一番奥の個室のみ。

減った弾丸を銃に詰めなおし、間髪開けずすべての弾丸を撃ち込んだ。

さっきとは違い今度は壁のタイルではない何かに当たる音が響く。さらに6発撃ち込んだところで、弾痕だらけのぼろぼろの扉を突き破りあずきは個室中に入る。

しかしそこにトイレの花子さんはおらず、穴だらけのランドセルが置いてあるだけだった

「ふふふ。遊ぼーね」

トイレの天井、花子さんは逆さであずきにあどけない笑みを向けていた

そこで一斉に便器、蛇口の水がすさまじい勢いで出始め地面に水で浸っていく。

地面を覆う黒い水、そこから

「赤い紙が欲しいか?青い紙が欲しいか?」

男の低い声が聞こえてきた

逆さのまま、トイレの花子さんは手をゆっくり上げる。それに伴い水の出る量が増え水位が上がってきた。

「赤いマント?青いマント?」

一つ目のトイレの個室から二人のマントを着た紳士が現れ片方は赤、もう片方は青のマントを着ている。二人はそれぞれの色が染みた手袋を着た手をあずきに伸ばしながらゆっくり近づいてくる

「赤ちゃんちゃんこ青ちゃんちゃんこもいるの?」

あずきはトイレの花子に向かって問い、花子さんはにまにま頷く

「そーだよー。みんな仲良くっていうじゃん」

「トイレの怪談で一括りなんだ」

きっともう少し水位が上がればちゃんちゃんこが出てくる。この状況はあずきの想定よりはるかにひどいものだった

(ちゃんちゃんこまで出てこられたら勝算は3割を切る。今やるべきは⋯)

目の前に迫りくる赤青マントに構わずあずきはトイレの花子さんに銃口を向ける

引き金を引く寸前⋯⋯赤マントの手刀がリボルバーを真っ二つに割った

あずきはすぐさま、反対の拳で赤マントを殴る。

守りを構えてなかった赤マントは無防備に急所顔面を打ち付けられた

赤マントは体を後退させる。同じ時、攻撃を受けていない青マントが顔面をさすり後退った

「へぇ、赤青マントは連動してるんだ」

「お、すごんじゃん!その通りだよ」

きゃっきゃ手を叩いて花子さんは楽しそうだ。

(さっきから水は上がり続けてるけど赤青紙が出てきてない。さらに水がいるもしくは他に条件がある⋯⋯どちらにせよ、今この瞬間に出るって感じはなさそうかな)

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