じゃ一人で学校頑張ってね
初めて遅刻した俺は、そのまま教室へ向かった。だが教室は朝読書で静まり返っており足音を立てていた俺はすぐに先生と目があい職員室で遅刻届というものを書く必要があると言われ、荷物を机に置くことも許されないまま職員室へ行った
「山田君は遅刻今回が初めてみたいだね」
去年化学を教えてくれていた横山先生がコーヒーカップを机に置いて、入り口にある机の真ん中で目立つ黄色い紙を指さす
「ここに遅刻理由と自分の名前、担任の先生の苗字、部活動をやっているなら顧問の先生の苗字もかいて担任の先生に持っていってね」
去年化学の成績が芳しくない、ぶっちゃけ留年ぎりぎりだったので「そろそろ受験だからどうのこうの」耳の痛いことを言われるのではと身構えていたが、今年は俺の化学担当ではないのか何も言われなかった。
先生も自分の教えている生徒で無かったら関心は無いらしい。
遅刻理由をどうしようかと悩んだが、下手な嘘を書いてそれが親にバレでもしたら、母のすでに切れた堪忍袋はどう変貌を遂げるののか分かったものではない⋯。俺は正直に「寝坊」と記入した
クラスに戻ったころには残りの朝読書の時間が5分ほどしか残ってなかったので、中途半端に読書しても⋯と思い鞄を開けていると、そこの方に見知らぬ白い紙があることに気が付いた。取り出してみるとそれは手紙であった
「学校の怪談たちに悟られる前に戦いたいから今日の夜、学校に戦いに行くことにした。今から言うところにおかしなところが無いか確認してほしい。放送室、304ホーム、二階女子トイレ。ここで妖怪がいた場合、すぐに早退して私に知らせて。」
俺に知らせず勝手に決めたことのあずきからの要望書であった。俺はため息を漏らし、翔太の顔でも見てやる気を出そうとしたが、翔太は読書に集中しているようで俺の視線など感じていないようであった
陽キャ女子グループのメンバーは「今日浅田っち休みじゃん」「風邪かな」「彼氏とイチャイチャじゃないの?」「うっそだー浅田っちは私の恋人だから彼氏なんていないし」「はぁー?ずる。私だって浅田っちの彼氏になるし」と朝から盛り上がっていた。あずきは浅田さんの姿で二日間いたわけだが、誰もそれがあずきだとは気づいていない様子だ。それを横目に過ごし、昼ご飯を翔太と食べ、あずきから言われた場所へ向かっていた。
まず先に向かったのは304ホーム。一つ上の学年で知り合いがいなかったので、怪しまれないようにこっそり教室の入り口から何度か覗くくらいしかできなかったが、これと言っておかしなところは無かった。
そして二つ目の放送室、ここで俺はおかしなところ⋯というか変な出来事に直面した
「ちょっとー横山先生。ここでですか?」
「いいじゃないか待ちきれないんだよ」
「もーおさわりだけです」
「あぁ分かってる分かってる」
「成績お願いしますよー♡」
放送室は重い扉で開ければ確実に中にいる人にバレるので、扉に耳を当てていたら朝の横山先生らしき声と女子生徒とのなにやらまずそうな会話が聞こえていた
(昼間っから放送室でパパ活かよ⋯)
「横山先生乱暴ですよ♡」
「可愛いから仕方ないじゃないか」
「優しくしないと壊れちゃいますよ♡」
昼休みの時間はのこり15分⋯行為は始まるように思えてきた。だがその時、耳を当てていた放送室の扉が開いた




