手が白い人がタイプなの?
猫助を5匹に増やしてみるも、変わらず白い手に押され続ける。手があずきの顔面まで迫った時、部屋一面が真っ白に光る。
「ボビダバ」
リリス人形がそう言った。そして激しく爆発した。
黒い煙が視界を埋め何も見えない。だが地面が崩れ、体が落ちていくのを感じた。直ぐに体全身に痛みが走る。
俺たちは1階に叩きつけられた。だが運良く家が畳のおかげで衝撃はそこまで強くなくすぐに立ち上がれる。
2階から女が恨めしそうにこっちを見つめ、白い手がどんどん俺たちに向かってくる。
「あずき!室内じゃ武が悪い外に出て、広い空間で戦うぞ」
爆発の衝撃でか目玉をぐるぐるにし口から黒い煙を吐く猫助を抱え、玄関へ向かう。
玄関の扉は閉まっていた。閉めた覚えはない…
「君、左に避けて」
少し体を左にずらすと、あずきは発泡し弾丸が扉に当たる。だが、それはガラス製にもかかわらず傷1つつかなかった。
よく見れば扉は妖力らしき何かには覆われている。
「隣の部屋に行こう。足を止めたらダメ」
あずきに言われなければ絶対に足を止めていた。後ろを少しだけ振り返りながら隣の部屋に入り込む。あずきが入った瞬間に扉を閉め鍵をすぐさまかける。
「ドンドン」音が鳴り響き、白い手が扉にぶつかってきた
「あっぶねぇ。足止めてたら追いつかれてたな」
「まだ安心できないよ。あいつはこの家の構造を変えれるみたいだし、こんな扉1枚なんて当てにならない」
「けど、どうするんだ?」
「一旦あそこに入って隠れよ。もしかしたら出口になってるかもしれないし」
あずきが指を指した方を見てみると、畳の真ん中にさらに下へ行く扉が着いていた
「変な構造だな。地下なんてあんのかよ」
「この家がいつのものか分からないけど、すごい古いものなら戦時中に使われてた地下壕の可能性もある。一旦入ってみよう」
地下への扉を開けて見ると、少し先が見えないほど真っ暗で、寒い空気が這い上がって来ていた。
入ってきた扉がバキバキ音を鳴らし、白い手に壊されかけていたので、考える暇もなく俺たちは地下へ入り込んだ。




