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妖し少女あずき  作者: 椎名 園学


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白い手

「同じ女として、あずきさんには怪我を負って欲しくありません」

すると、現れた無数の腕が俺たちの後ろを指さす。後ろにはさっきまでなかった窓が付いていた。

「あずきさんはおかえりいただいて結構です。それと言い忘れておりましたが、先ほど一階で人形の無礼をお許しください。男を見れば無差別に攻撃するよう伝えておりましたが、その時に女性に危害を加えるなと伝え忘れておりました。大変申し訳ありません」

白い腕に囲まれる不気味な雰囲気の中、女は深々と頭を下げてあずきを謝る。

あずきは迷うことなく女に向けて引き金を引いた。弾丸は綺麗に女の顔面に当たる。めりこみ、次第に赤い血が白い顔を流れ、血が地面に滴り落ちた。

女はゆっくり顔をあげる。

「⋯⋯⋯残念です。あずきさんはもうその男に洗脳されてしまっているようです」

「宗太は私の家来兼パシリだから、私の方が立場が上だよ」

「どちらでも構いません⋯⋯。ただ私の思想に共感できないということはもう男に毒されている証拠です⋯」

女の顔から血が消える。

「あなたの墓だけは作っておきます」

今まで窓を指していた腕が、ゆっくりと手を広げる。

女が手をあげる。時間にして3秒、沈黙が流れた後、手を振り下ろした。

次の瞬間には白い手が一斉に襲い掛かってきた。

「猫助!」

「任せい!」

大量の腕に猫助は連続で攻撃し続ける。だが、腕の数がどんどん増えていき、猫助が押され始める⋯⋯。

あずきも襲ってくる白い手を殴り、奮闘しているが、それでも白い手が優勢になってきた

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