2階に行こっか
「あんちゃん……さすがやな……。」
猫助は苦笑いを浮かべるだけで、あずきの後について行った。少しの間ニヤニヤしたままの俺が動き出したのはあずきから呼ばれた時だった。
「君。早く2階行くよ?。こういう時に1人行動する人は死ぬって映画で教わらなかったの?」
それを聞いた瞬間に俺はあずきの所へ走っていった。
死んでしまっては「波紋」というのが使えなくなる。
今はまず生きてこの家の妖怪を殺すのが先だな。そのあとは……いいことを思いついた。リリスにその波紋を教えてもらうおう。自分が教えた技で、自分がどこにいるかバレてしまうことになって青ざめるかもを見てみたい!。
「2階に行く前に1つ約束。猫助を多用するのはいいけど、全て目的を持って出してね。ただ怖いからとか数を出せば勝てそうだからとかいう適当な理由で出していってら、すぐに妖力が切れて何も出来なくなるからね」
「はいよ。んなもん分かってるって」
「ならいいけど」
あずきはしつこく言うのが面倒くさいようで、そのまま階段をのぼり始めた。俺はついて行く。階段の音がきしんだ。ボロボロの木製なので「キィキィ」と缶切り声をあげる。2階には一部屋しかなかった。
3番目の猫助が完全に登り終えたところで3人は顔を合わせる。俺が扉を開けた瞬間に、猫助は爪を伸ばして部屋に飛び入る。俺とあずきも続いた。
その時にもう気づいておくべきだった。
何かが1回から迫ってきていたことに
部屋の中は1階とは比べ物にならないほど散らかっていた。たんすは開けっ放しで物が垂れ落ち、畳はボロくすさんでいる。窓ひとつ無い部屋で真っ暗だった。
俺はそれらしきボタンを押して電気をつけた。
家族写真がひとつあるだけだった




