あいよ!
「え、なんで」
「それだけこいつの攻撃が強いんだよ」
あずきは今度は6発すべて一度に打つ。⋯⋯それらもすべて止められた。
「面倒くさいね。近づいて攻撃したら髪の毛に攻撃されそうだし⋯」
「髪の毛なんだから、あの炎で燃やせばいいんじゃないか?」
「あの炎は妖力の消費が激しいから大事な時以外使えないんだよ。それとこの家は完全な木造だから燃え移りそうだし」
「よしなら、数で攻めるべきだな」
俺は手を畳に押し付ける
「猫助達、一斉攻撃や」
「「「「あいよ!」」」
俺は猫助を10体ほど召還する。猫助は、バラバラに日本人形に向かって行って、一斉に爪を伸ばして攻撃を繰り出す。同時にあずきはまた6発すべてを天井に放った。天井は大きくくりぬかれ、落ちてきた。
日本人形は頭上を見上げ、髪を全て落ちてくる天井に向けた。無防備になった日本人形の体をいとも簡単に猫助が貫いた。その瞬間に、日本人形の髪がどっと落ちてくる。続けて、落ちてきた天井が日本人形と猫助を踏み潰した
「あ、猫助が⋯」
俺が駆け寄って、落ちてきた床に触れる。床は恐ろしいほど軽く、いとも簡単に持ち上がった。
「ふー危なかったで。普通の床やったらぺちゃんこなって死んでたで」
「だいぶ古い家だからシロアリにでも食べられてたんだろ」
「変だね」
勝利を喜ぶ、俺とは反対にあずきは顎に手を当てて何かを考えている
「どうかしたのか?まだあのきもい人形が死んでねぇのか?」
「いや、死んでる。けど、この家にずっといる雰囲気があった妖怪なら、この家がもろいことぐらい分かってると思うんだけどな。あたっても死なないぐらいの軽さのためにわざわざ髪の毛全部使うかな」
「たまたまだろ。てかあずきはなんで天井が脆いってわかったんだ?ぱっとみ普通に見えたけど」
「分かってたわけじゃないよ。注意反らそうと思って、上に撃ったらたまたまもろかっただけ」
「あずきのことだから、分かってたかと思ったぜ」
「私のことを天才かなんかだと思ってるのかな」
「ちかうのか?」
「全く」
笑いながら半分冗談、半分本気で言ってみたが、あずきは間髪おかず、すぐ否定した。リリスから教えてもらった、あずきのリボルバーのこじつけ解釈やそれの派生であろうサンタクロースの時の迫撃砲、どういう解釈で出しているのかは見当もつかないが炎が使えたり、なんやかんやで今まで負けていなかったりと俺はてっきりあずきを才能がある方だと思っていた。だが猫助が真顔で
「あんちゃん、それは禁句やで」
そう答えたので、理由は知らないが触れたらダメな感じらしい




