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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第7章 罪と罰

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ライブ スミレside

 あれからまだ数ヶ月しか経っていないというのにまさかお客さんの前でライブをすることになるとは…。



一体いくつになったと思っているのか…といえば同い年だろうがと言われ…。

今更、踊れる訳と言えば抜群のセンスを持つアキラの母に歌いながら踊るレッスンさせられ…。

私の知名度なんてと言えば、すでにとんでもない数の応募が来てて完売だと逃げ道を潰され…。



不安にかられていた私をアキラの言葉が掻き消してくれた。

ならば後は、精一杯やるだけだ。



ステージの幕があがり、眼の前には満員の観客。

なんでこんなに集まってんのよ…。

2階席の奥にアキラを見つける。


(見てなさいよ!あんたが巻き込んだ女の勇士を!)

ため息をつきたい気持ちを抑えてツバキと目を合わせる。



それに今回の目玉は私とツバキだけではない。

「「サモン!!」」

まぁほんとは掛け声なんていらないのだが演出である。



呼びかけに答えてシルバーとグレイが私とツバキの後ろから登場する。


おおおおお!!

すげー!

かわいいー!こっちむいてー!



などの歓声が響く。

練習通りというか二匹は普通に観客の歓声に応えるように宙返りしたりブレスを放ったりしている。

グレイが動く度に駆動音が響くのが笑いを誘っていた。



二匹のパフォーマンスが終わり音楽が始まる。

ちなみに作詞作曲はサキである。



そもそも出来たのはアキラとサキしかいなかったので二人に1曲ずつ頼んだはずだったのだが…追加でとんでもない人物から1曲提供されてしまったのでそれはトリである。



アキラのアップテンポな曲を二人と二匹…まぁグレイは駆動音があるのでライトなどのパフォーマンスだけであったが…。

無事に歌いきった。



正直それほど曲数もある訳ではないのでここで小休止というなのアカネとのトークイベント。

「見事な曲でしたねー!作曲者などは不明のようですがどなたが?」

「大切な友人からの提供です、復帰すると言ったら作ってくれました」

あいつこんな才能もあるのはずるいなぁ…ほんとに。



「次の楽曲もオリジナルですが、こちらは?」

「『氷姫』こと仙道サキさんから提供してもらいました、彼女はかの伝説の歌姫のファンだったらしくそこからインスピレーションを受けたそうです」

と説明をしておく。



メロディラインなどが似ている部分もあり、後で野暮なツッコミを受けないためである。

「それは楽しみですね~」

3曲しかないのにライブを決行した方もしたほうだが…。



そもそもこれ以上の曲を歌って踊るのは無理である。

こちらにも練習するという時間が必要だ。



「さて会場が熱が冷める前に次の曲に行ってもらいましょう!」

と前フリの後にまた曲が始まる。

私たちの出番は2曲終わったらお色直しを兼ねて交代。



そしてあちらが3曲のメドレーを歌って、次に私たちがトリである。

合計で2時間のうち私たちが踊るのは1時間程度…あとは政府からのお知らせなどが主である。



それにこれだけ集まってくれていることに本当に感謝である。

サキさんの曲はとてもいい曲なのだが…歌唱難易度が高い。



本人が歌えるかといって私たちが歌えると思わないでほしい。

二人で協力してなんとか歌うことができた。

肺活量2人分…。



そして交代である。

元ツバキと一緒のメンバー達だが、色々な活動で知名度はそこそこ上がってきてはいたようだが、まだまだという所に今回の話があり協力することになったそうだ。



今回のイベントで完全に全国区アイドルへと上がれると喜んでいた。

プロモーションを含め、チケット自体がとんでもない倍率だったことを考えると…確かにそれくらいの反響はありそうだ。



まぁそれもこれもメンバーが下積みをしっかりとしてアイドルとしてもしっかり活動していたからこそでもある。

ちゃんとしていたからこそツバキを所属させる気にもなったという所な訳だが…。



頑張ってくれている間に回復しなければ…。

体力に関してはスタミナポーションで回復できるのだが、完全に元気になってしまうというのもライブとしては考えものである。



生であるからこそアーティスト側とお客との疲労感による一体感というのもライブの一つの要素でもある。

演者だけ元気というのも冷める要因でもある。



という訳で息を整えて次の出番を待つ。

「お姉ちゃん、良い感じだね!」

「そうね…お客さんも喜んでくれてたし」



こんな年増が踊って誰が喜ぶんだろうと思っていたが…喜んでもらえてなによりである。

「若干バフがかかってる気がするけど…」

「ああ、それはそうかも…あっちで生活してて肌とか綺麗になったし」



紫外線が強いというのに肌荒れすることもなく戦闘で傷ついたりもしてるのに肌の質はこっちで暮らしていた時以上である。

「あの食事関連が影響してそう…」

「確かにねぇ」

昨日食べた米のおかげで日焼けも消えしかも肌荒れなんかも全部回復。



「恵まれてるわね」

「うん、だから成功させないと!」

最後でこけたら全部終わり。

それくらいの気持ちのもとで最後の曲に望む。



「それにしても…これ伝説の歌姫の楽曲使わせてもらっていいのかしらね…」

「まぁ本人からの提供だから」



「歌う曲がないならこれは」

といってその場で演奏して歌詞までつけて曲にしてしまった。

「何個か持ってるストックの一つだから気にしないで」

感動に打ちひしがれていたら気軽に渡されてしまった。



これを歌う?

マジ?と二人で顔を見合わせたもんである。

ようやく本人から合格点をいただいたが…。



「いいじゃない、二人で歌うアレンジも入って素敵になった」

と言われたが…正直そんな気楽にもらっていい曲ではなかった気がする。



そして今回は、作詞作曲はサキさんの名前になっているが…本人は勘弁してと泣いていたが、他に方法もないためゴリ押しした(聖歌本人が)。



そしていよいよ出番のようだ。

「いくよツバキ、シルバーも」

「うん!お姉ちゃん!、いこグレイ!」

と言って二人と二匹で舞台へと向かった。



そこからは正直あまり覚えていない、歌の紹介と共に歌いだしてその後は…終わった時に会場が静まり返っていた…。

やらかした?と思ったがそこからは一気に喝采と拍手の嵐であった。



溢れんばかりのエネルギーに当てられながら手を振って舞台袖に降りた。

「成功した?興奮しすぎて記憶が飛んだ」

「うん、多分?私もちょっと夢現」

と二人で肩で息をしながらライブを終えられればよかったのだが…。



アンコールの声に答えて泣きの1回を歌い、袖に降りて力尽きた所をアキラに受け止められた。

「足に来てたみたいだからな、よくやったな」

「ばか…」

といって身体を預け私たちのライブは幕を閉じた。



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