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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第7章 罪と罰

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フィナーレ

 ライブ終わり気を失うまではいかなかったようだが、足が震えていたのが見えて舞台袖に移動した。

舞台袖に降りてくるスミレを受け止める。



「足に来てたみたいだからな、よくやったな」

「ばか…」

といった所で完全に脱力していた。



「お姉ちゃんには悪いんですけど私も肩貸してください」

といってツバキにも肩を貸す。

「やっぱり若さか?」

とツバキに言った瞬間に脇腹に拳が食い込む。



「ぐはっ!くっその元気があるなら大丈夫そうだな」

どうやらスミレからの抗議の一撃だったようだ。

「ふんっ…」

といいながらそっぽを向かれてしまった。



そのまま二人に肩を貸しながら舞台袖の椅子に座らせる。

ここからは国のプロモーションである。

ほんとはライブ前にやってもよかったのだが、ライブを楽しみにきた人に見せるのはという事で後半に回されていた。



ちなみに流れているのは映像プロモーションである。

アカネ作なのだが、ライブ終わりの高揚を保ったまま特撮映画かと言わんばかりの映像が流れている。



そう今日発表されるのは【国家探索者制度】についてである。

規定の水準を満たした探索者は国家所属となり、支援が受けられる。

代わりに有事の際には手伝う義務が生じるが…。



強力な探索者は、国を脅かす力がある。

それを国が制御出来ているのかという話が出ていたのだ。

そう、その筆頭が俺は映ってないので違うがミレイやカナタ達である。



ミレイ達が暴走した場合の抑止力はどうなっているのかという話だ。

まぁ自衛隊で抑えられるかどうかと言われる無理そうだが…まぁこれで国所属となる為、国が管理しているという体裁を保てるのだ。



ミレイとサキは、さっきまでぐだぁっとしていたのに今ではキリッとした顔で舞台に立っているのだからさすがである。

なんか終わった感を出していたけどこれはもう消化試合扱いのようだ。



「あいつら、大丈夫なのか疲れてたけど」

「ああ、大丈夫よ。二人とも大したことしないもの」

「えっ?」



映像が終わり【国家探索者】についての説明をアカネが始める。

国内初の国家探索者ですという紹介と共にミレイとサキが前に出て頭を下げる。



「あれで終わりよ」

「はぁ?マジかよ…そりゃ終わった感出すわな」

そしてそこに自衛隊の制服をきた二人に加えてしっかりとしたスーツを来た人物が出てくる。



「あれがダンジョン庁の大臣よ」

「ええ、そうなのか前回のとはエライ違いだな」

金森と比べると若い上になんならイケメンである。



ちなみに先程からスミレは俺の膝の上に横になっている。

おい、調子にノリすぎだぞ。

関係者しかいないとはいえ…。



「まぁいいんじゃないですかね…係員も含めて自衛隊の人ですし」

「マジ?そこの巧みな照明捌きしてる人も?」

「あっそこは協力会社の人です。漏らしたらどんなことになるかわかってるはずだから大丈夫ですよ」



ちなみに他アイドルメンバーは遠巻きに見ていて気まずい。

「ほら、さっさと降りろ」

「ええぇ~ケチ」

という訳でお偉方からの説明を受けて会場はざわざわしている。



戦争やらなんやらで徴兵されるよりもどちらかというとこの前の俺達のように避難要請を受けることがあるなど色々と条件も多い。

その代わりに受けられる恩恵も大きい。



スクロールの優先購入権や、ミスリル装備など一般にはまだ出回っていないような装備品の購入権など探索者として活動するには非常に役に立つ特典も多い。

ここに集まっているのは、しっかり探索者活動をしているものに選別されている。



それを考えれば皆、興奮するのはわかるってものだ。

今後の募集要項などの事務的な質問がなされ…。



「さて最後に挨拶で締めね」

とスミレが起き上がり、身支度を整える。

「さすがプロだな」

「まだまだプロと呼ぶにはひよっこよ」

と言いながら息を整える。



他の皆も最後ということで気を引き締めているようだ。

そしてアカネから最後にみんなでお別れという解説と共にスミレ達が舞台袖から現れる。



そして大歓声のなかでフィナーレを迎えた。

会場の撤収までは外には出られないというか出ない。

密閉空間にする為に外への通路は最低限にされており、普通に出入り口の近くを観客達も通過するのでここで待機である。



「お疲れ~」

出演グループはぐったりしていた。



「アキラはいつの間にこっちにきたんだよ」

「ああ、曲の終わり頃かな?それにしてもそっちはやりすぎだろ」

「盛り上がってたんだからセーフ」

「そうです、そうです」



かなり派手な技を撃っていたおかげで観客は大盛り上がりだったが…。

「この度は、ご協力感謝します」

といってダンジョン庁の大臣が挨拶にきた。



「いえ、これくらいなら」

と言ってカナタとカレンは頭を下げる。

俺も一緒に頭を下げた。



「ああ、そんな構えなくて大丈夫、正直君たちには多大な迷惑をかけているからね…こちらこそ前の大臣が申し訳ない」

といって綺麗なお辞儀だった。



「いやいや、まぁあれにはムカついてましたが…それはそれですから…」

「そう言って頂けると助かります…あのクソ大臣は私の上げた政策を国民が図にのるだな、国益にならないだの…理由をつけて…」

とどうやら大臣も腹に据え兼ねるものがあったようだ。



一呼吸、コホンと咳払いをしてから…

「いなくなったおかげでようやくこういった施策も用意することが出来ました」

「大変名誉なことだと思います、国からお金も支給されるとか」

「はい、有用なスキル持ちや技能持ちを含め積極的に支援していく手筈となっております」



詳しい内容は沙月に聞くことになりそうだが…。

沙月が反対しなかったというだけでかなり信頼できる。



「大臣、そろそろ」

「それでは、これで…またよろしくお願いします」

と俺達に丁寧に頭を下げてから行ってしまった。



「金森のおっさんとえらい違いだな」

と俺が呟くとカナタとカレンがうんうんと頷く。

スミレ達は馴染みがないので頭をかしげていた。




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