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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第7章 罪と罰

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販促

 食事を楽しみ…お土産を仕入れてからライブ会場に向かう。

開始までまだ3時間近くあるというのに物販を買うためにすでに長蛇の列が形成されていた。



ちなみに列形成をしているのは警備員に扮した自衛隊隊員らしい。

「さすがに迷彩服はヤバいもんな」

「それはそうだろうよ」



実際、こっちの運営に関しては任せっきりなのであまり内容は知らない。

売っている物販品はスミレ達のグッズに合わせてVチューバーであるアカネのグッズの販売が主で、それに合わせて以前ツバキがユニットを組んでいたグループのグッズも一緒に販売中である。



「彼女達も探索者アイドルとしての活動うまくいってるみたいだな」

「後腐れがないように沙月が装備なんかを提供してるらしいしな」

引き抜いた後、なにかあったら申し訳ないし心苦しくなるので…。

と言って装備の支援などをしていたのは知っていたが…。



置いてあるパネルの写真などを見ると…。

「あれ、ミスリルじゃね?」

「ああ…ずいぶんと奮発したもんだ」



露出が高めではあるが、間違いなくミスリルが使われており恐らくそんじょそこらの装備よりも遥かに高い防御力を秘めている。

「今回のアラクネの糸でもっと良い感じにできるようになったからそれのお披露目をするって言ってました」

とカレンが細くしてくる。



「ほんとにとんでもないな…」

実際、沙月自体がとんでもないスペックを秘めており本当に最初に俺を選んでくれたことに感謝の念が絶えない…。



「ライブ運営とかはあっちの会社の方がノウハウあるからって協力してもらってるそうだ、それに見返りって形らしい」

「うまいこと考えるもんだ」

「スタッフとかは自衛隊員だけどな」



国が主催である以上問題を起こす訳にはいかないのでそこらへんは総動員しているという訳である。

あくまでもこのライブは国が推進するダンジョン政策の一貫である。



「新しいというかバージョンアップしたマッチングアプリの宣伝もあるらしい」

「アレの開発の開発もアカネだけどな」

と遠い目をしながら呟くカナタ。



そうあのスグレモノのアプリの開発者は何を隠そうアカネである。

探索者データの塊であるあのアプリはアカネのセキュリティによって完全に守られており国内で閲覧権限があるのは片手しかいない位の仕様になっているそうだ。



「とりあえず関係者用の方にいくか」

お土産もあったのでそのまま関係者用の控室に向かう。

とはいっても控室自体は以前使った会議室だったりするので慣れたもんである。



ただ、いつも以上にセキュリティが強固となっておりいつもよりも到着するのに時間がかかった。

「少し遅れたけど、これ弁当」

と控室にいたミレイに渡す。



マジッグバッグから取り出した弁当を置いていく。

ちなみに俺以外の連中は、スミレ達をからかいに行くといって行ってしまった。



予定の時間を5分過ぎてしまったが、まぁ弁当を配るまでまだ20分位あるので許容範囲だろう。

「ありがとうございます、お肌がツヤツヤしてるので満喫してきたみたいですねぇ…」

とじとーっとした目で見られる。



「まぁ明後日からは手が空くんだろ」

「そうなんですけどね…」

とさすがに疲れた顔をしていた。



「サキがいないみたいだけど」

「サキはアリスと一緒に会場の最終確認ですね」

「なるほど…」

と言っていると部屋に西園寺さん達が入ってきた。



「やぁ!忙しくしているかね!」

と忙しいというのになぜか嬉しそうである。

「おかげさまで…人員が足りませんよ」

「そんなのはいつもの事だよ、そもそも機密が多すぎて任せられる人材自体が少ないんだ…まぁ今回は君たち3人のおかげでなんとかなったけどねぇ」



どうやら本来、西園寺さん達がやる業務もミレイ達が手伝っていたようである。

「どうだね、前みたいにうちで働いてくれたりとか」

「嫌です!なんですかあの業務量…私がいた時の五倍…いや10倍位ありましたよ」



ミレイが断りを入れると同時にミレイにすがりつく西園寺さん。

「それならわかるだろう…私たちの辛さが!だから頼むよ!」

ミレイが引きつった顔をしていたが…。

「絶対嫌です!」

と言いながら顔を逸らしていた。



あそこまで拒絶するということは本当にとんでもないことになっているようだ。

「そこに弁当あるんで早く持っていってください」

その言葉に、これ以上の交渉は無駄だとわかったのかすっと立ち上がる。



「はぁ…昔は可愛げがあったというのに…」

と顔を振りがっかりした様子を見せる。

「一番トップの人間が弁当を取りにこなきゃいけない現状の方を憂いてくださいよ」

「くっ…仕方ないんだよ…空いてるのが私しかいなかったんだから…」

と肩を落としながら弁当を持って退室していった。



「大丈夫なのか…」

「まぁ、ポーションを常用しているようですし大丈夫なんじゃないですかね」

それは大丈夫とは言わない。



同情した目を向けていると扉がノックされる。

そして今度は警備服の女性が入ってきた。

「失礼します!こちらで弁当を受け取るように言われ取りに伺いました」

綺麗な所作と響く声…恐らく自衛隊員。

あまりジロジロ見るもんではないが…身体のバランスがおかしい…恐らく義足に義手もか?



「そちらに置いてある袋を4つです」

「ありがとうございます!」

といって弁当の袋を4つ持っていこうとする女性。



「手伝います」

持とうとした内の2つを手に取る。

「いえ、大丈夫です!」

「せっかく綺麗に仕上がってる弁当がバランスが崩れたら悪いので2つは持ちますよ」



4つ持つとどうしても弁当のバランスが崩れてしまう。

「あっ…わかりました、手伝い感謝します」

といって頭を下げる。



動きを見るに最近義手や義足になった訳ではない。

恐らくそれを理由に手伝いを申し出るのは本人も嫌だろうと思い理由をつけた。



「じゃあ行ってくる」

「失礼しました」

そして廊下を歩く、すぐ近くに会議室は固まっているが…どうやらこれは少し奥の部屋らしい。



「手伝い申し訳ございません、二人で行くように言われていた理由がわかりました」

「いえ、別に大丈夫ですよ。私の仕事は弁当を届けるところ迄でしたので」

「ありがとうございます」

と歩きながらお礼を言われる。

律儀な人だ。



と思いながらも広めの会議室へと到着した。

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